内容説明
「冨嶽三十六景」や「北斎漫画」など有名作品で評価される葛飾北斎だが、それは壮大な画業の一部にすぎない。
二十歳で画界に登場し九十歳で没するまで、作画に執念を燃やし続けた絵師の理想とは、心境とは――。
これまでの北斎像を一新させる、第一人者による画期的な論考。日本と海外評価の大きな開きの要因もわかりやすく解説する。
図版も70点以上掲載!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sssakura
34
語彙力がない私には、難しい表現が多く、苦戦しました。画狂老人卍だなんて、なんてかっこいい画号なんでしょう。参考として掲載されていた、生首図や武者図など、全く古さを感じさせず、とても面白いです。性質が似ているという、国芳にも通ずるものがあると感じました。絵という、生涯をかけて情熱を燃やす対象を見つけたことが、とても羨ましく思いました。2017/05/31
ダージリン
24
NHKの北斎の娘のドラマがとても良かったので手に取りました。やや専門的で流してしまったところもありますが、北斎の作品の多さに驚き、人柄から、年代を追っての心境まで触れていて良い入門書でした。改めて北斎の凄みを感じています!2017/10/10
kyoko
13
北斎展に向けて予習1冊目。北斎研究家であり作品収集家である永田氏が丹念に、ち密に淡々と生涯を追っているが、いやだからこそ見えてくる北斎の人物像に感銘を受けた。職人であり芸術家であり奇才であり鬼才なんだけど、類まれな努力と意欲あればこそ。北斎の人間性に感動した。2019/02/17
紙狸
6
2017年刊行。映画「HOKUSAI」を見て北斎に関心を抱いたので読んだ。生涯と画業について概観を得るにはよかった。この映画もそうだが、北斎といえば浮世絵「富嶽三十六景」(中でも「神奈川沖浪裏」)に関心が向かう。この本は、浮世絵に限らず、絵手本、肉筆画など多様なジャンルに読者をいざなおうと努めている。それはまっとうな姿勢だろう。しかし、個人的には北斎が70歳を過ぎてから浮世絵のヒット作を生み出したところが魅力だ。これは映画の影響か。春画への言及は見当たらない。2021/06/02
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