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内容説明
意見を言ってはいけない不思議な会議。いまこの会議が大きな成果を挙げていると言ったら驚くだろうか。しかし、これは事実であり、多くの企業がこの質問会議を続々と導入し始めている。質問会議とは、意見を言わず、質問と答えだけで進行していく会議のこと。実は意見より質問の方が様々な点で優れている。まず発言のしやすさ、そして何よりも「チーム脳」が働きだすことである。質問という手法から、コーチングを思い浮かべる人がいるかも知れないが、実はこの質問会議は、コーチングのチーム版とも言うべきアクションラーニングに基礎をおいている。この手法を使うと、チーム活動が自律的に起こり、チーム全員の思考が共鳴し合って、より効果的な問題解決が可能になる。そして何より、チーム員のモチベーションが格段に上がる。本書は質問会議のノウハウをわかりやすく説明するとともに、さまざまな企業における導入事例と成果もあわせて紹介している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マルレラ
15
「質問会議」という参加メンバーの質疑応答を基本とした会議作りについて解説した本。 通常、会議では発表者やリーダー以外の人は聞き手に回ることが多く思考停止になりがちである。そこで、質問会議では鳥の目を持った司会者(ALコーチ)をおいて他の参加メンバーに質問を促す。これにより質問会議では参加メンバーの思考スイッチが活性化し、建設的な議論の場になるとともに参加者同士の信頼感も増すという。 チームの生産性をあげるうえで非常に参考になる内容で、実践してみたいと思いました。2022/09/12
コジターレ
5
WSに参加したときの著者の印象が「品のない太ったオバちゃん」だったので、何となく読む気が起きず積読していたが、ようやく読めた。リーダー論については目新しいことがなかったが、質問会議の考え方や具体的な手法については興味深かった。最近関心のあるダイアローグや子ども哲学などとも通ずるところがあり、それらと結びつけながら読んだ。日常的に思考しない人たちにも通用するのか、質問の質を高めるためにはどうすればいいのかといった疑問が残るが、そこはこれから考えていきたい。2017/05/13
tak
4
うーん。刺激は与えても、改善出来る限りのかなぁ。2014/05/08
またおやぢ
2
最近巷で流行っているアクションラーニングを体系的にまとめた一冊。小生は、会議自体は仕事ではない論者であるが、会議で決めたこと、合意したことが実行されて始めて結果に繋がることを考えると、その実行者が課題を理解し、腹落ちした状態で行動に移すことが大事なのは事実。効果的に効率よく納得性を高め、当事者意識を喚起する上で、質問に応えることで自分の頭を整理するという手法は、Why-Why分析に通じ、有効なものだと理解した。唯一のネックは、不慣れな為、納得するまで質問するのに時間が掛かり過ぎることか。練習あるのみだな。2016/07/13
ゆき
2
声の大きい人の独壇場、人ごとに感じてしまう会議が多々ある中で、こんな風な流れになるのか。作者も感じた不思議メソッド。うまい進行役が必要。2009/02/05