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内容説明
知恵の働きや役割は、科学や技術の領域においては勿論 のこと、日常的生活行動の場のなかでも決して小さいものではない。人のさまざまな知恵の搾り方、知恵の活用の仕方……知恵についてこれほどまでに深掘りした書はなかった。文系と理系を領域を越えて活躍する90歳博学の東大名誉教授がいま問う「日本人に必要な知」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
137
もう何十年前になるのでしょうね。林先生に統計学を教わったことがあり、それまで高校の数学だけということの世界が社会科学でも役に立つということが明確になりました。90歳を過ぎてもなおこのような御本を出されるとは頭の下がる思いです。見習いたい感じです。とくに私が同感するところは矢張り辞書を読むということを力説されている点にあります。手元においていつでも引けるような状態にしておくということです。この本は何度も読み返すことになりそうです。梅棹先生や渡部先生の本も参考になりますが最新版ではこの本でしょうね。2017/04/19
ろぶくん
9
90超えの著者が長年不思議に思っていた知恵の正体を考えた本。学術的というよりかはエッセイ的な内容。やはり知恵というのは狙ってでてくるものではないので、体系化は難しいのかも。そんななかでも知恵を生み出すためのアプローチをいくつか紹介されているので実践してみたい。2020/02/11
ERIN
7
図書館で見つけた後、購入した本。どうしても繰り返し読みたくて手元に置いておきたいと思った。学術的な問いはもちろんだけれど、思考の整理学のように普段の生活の中でいかに知的好奇心を持ってことにあたれるか、しなやかな生き方に通ずるものがある。まだまだ吸収不足の点も多いけれど、自分に染み込ませるように何度も読みたい。2023/02/04
ゆき
6
あとがきで、この本をブルーカラーや主婦の方にも伝えたい人々の幅の広さに驚いた。 2017/08/23
ERIN
4
再再読。「いま改めて目を通してみて一向に感心せず、むしろかつて読み飛ばしてしまった部分に新たな共感を覚えることがしばしばある」と、本書にも書かれているように、高校、大学、社会人と立場が変化する中で目に飛び込んでくる文章もまた変化しているのを感じる。人の知恵は知覚と感覚の有機的な結合、身体の全体から外へアウトプットされるエネルギーのようなもの。2025/08/03