内容説明
洒脱な文章、洗練された会話、対峙する男と女、息を飲む人生の瞬間、
万華鏡のように混ざり合う虚構と現実……。
「文學界」に掲載された6つの短篇と、書下ろし2篇、
片岡義男のスタイリッシュな世界を堪能できる、魅惑の作品集。
【収録作品】
アイスクリーム・ソーダ
ごく普通の恋愛小説
偉大なるカボチャのワルツ
ゆくゆくは幸せに暮らす
南長崎線路ぎわ
五月最後の金曜日
ジャックはここで飲んでいる
なんのために生きるの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミーコ
53
片岡さん、初読み。 タイトルが素敵・・・と思い読んでみましたが 本の魅力がよく分かりませんでした。私の読解力が乏しいのだと思います。2016/09/17
SOHSA
50
《図書館本》久し振りに片岡義男の小説に出会った。20代の頃は片岡小説にはまり角川文庫の赤背表紙を読みあさった。片岡小説の魅力は場の持つ乾いた感触と登場人物たちの独特の価値観と微妙な相互関係性にある。舞台は日本のある街でありながら見知らぬ外国の街角であるような非日常を感じさせる。本書は2014年から2015年にかけて発表された6つの短編と書下ろしの2編の小説からなっており、どの作品にも変わらぬ魅力が健在だ。どれも水が乾いた地面に吸い込まれるように読んだ端からすっと消える、その感覚がとても心地よい。(⇒)2019/05/25
青豆
19
登場人物たちの心理を説明せず、行動や会話のみで構成された片岡義男のスタイリッシュな世界を堪能できる魅惑の短編集。洗練された言葉で交わされる会話から浮かび上がってくる登場人物たちは、大人の魅力に溢れている。ワタシと友人が、どんなに言葉を選んで会話しても片岡作品の再現は不可能だ。だからこそ憧れて止まない。とりあえずチェリオの自動販売機を見つけたら、アイスクリームソーダを作ろう。2017/08/12
Saint Gabriel
11
作風に時代の流れを感じるものの、やはり私は憧れてしまう。非現実的だけどこれは仕方のない事だ。出て来る料理が実に美味そう。2016/09/30
ナハチガル
8
昔、著者の『英語で日本語を考える』を読んで非常に感銘を受けて以来、ずっと著者の名前が頭の片隅にあって、ふと図書館でみかけて手にとってみたが、短編二本で挫折。感想を書こうとして「読みたい本」に登録してあったのに我ながら驚いた。文章、とくに会話がめちゃめちゃうまいのは間違いない。飲み物とか、食べ物とか、音楽とか、男女の出会いとか、いちいちしゃれてる。でもなんだかあまり染み込んでこなかった。私の精神状態のせいなのかもしれないけど。2019/05/04
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