日本経済新聞出版<br> 金融政策の死--金利で見る世界と日本の経済

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日本経済新聞出版
金融政策の死--金利で見る世界と日本の経済

  • 著者名:野口悠紀雄【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 日経BP(2017/03発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532356231

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内容説明

金利は、経済を理解する最強の武器である!
量的金融緩和は効果がなく、むしろ有害だ。日本の経済政策は誤った考えに立脚している。
金利を手がかりに経済問題の本質を解き明かし、通説の誤謬を突く!
1990年代以降、先進諸国に共通して見られる金利の低下は、何を意味するのか? 異常ともいえる日本の金利低下は、なぜ生じたのか? リーマンショック以降先進諸国が競って導入した大規模な金融緩和政策は、効果を発揮したか? 投機を助長しただけではないのか? 金利低下は、資本主義経済の行き詰まりを意味しているのか?
本書はまず、誤解が多い金利という概念の基礎を解説する。そして、金利を手がかりに世界と日本経済の変化を分析し、これらの経済が抱える諸問題を解き明かす。世界的な金融緩和が、世界のさまざまな国や地域でバブルを続発させていること、日本の金融緩和政策は実体経済を改善するのでなく、赤字財政を支える役割を果たしていること、今後、金利高騰の可能性があることなどを明らかにする。そして、現在の日本経済が直面している問題の解決には、マクロ政策では限界があり、経済構造そのものを変える政策が必要であることを主張する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kiyoshi Utsugi

34
野口悠紀雄氏は、超・整理法で知られる方ですが、専門のファイナンス理論、日本経済論でもその分野の一人者となる方。 毒舌っぽいところがあるので、人によって好き嫌いは分かれるかもしれません。 日本で行われた量的金融緩和は効果がなく、むしろ有害だとする説を取られています。 マネタリーベースとマネタリーストックが混同されていて、マネタリーベースはそれなりに増加したが、マネタリーストックがほとんど増えなかったところに問題があるとしています。 もう少し他の方の本も読んで、結局のところどうだったのかを知りたいところです。2022/03/09

壱萬参仟縁

24
金利とは、現在財と将来財の交換比率のこと(24頁)。テイラー原則:経済安定化のためにインフレ率―目標インフレ率が1より大の必要があること(35頁)。SDF(確率的割引ファクター)とは、ある状態における1単位のペイオフの現在値で効用関数を決めれば求まる。主観的な割引率を反映したパラメータ(42頁)。冒頭は数式や概念の説明のため、眠くなる読者もいるかもしれないが、我慢しよう。マクロ経済学の基本も書いてあるので。2015/09/18

Humbaba

2
現在の日本は非常に低金利である。これは預ける側にとってはマイナスでしか無いが、借りる側に取っては非常に大きなプラスとなっている。しかし、いつまでもずっと低金利で在り続けられる保証はどこにもない。借り手がいなくなれば金利を上げざるを得なくなり、その時に今までに借りてきた額が多いために、大きな負担を強いられることとなる。2015/04/04

brillian

2
経済政策について釈然としないことがあって読んでみたが、経済学的には平易に述べられているのだろうが、素人レベルでは流し読みするのが精一杯だった。逆に、本書を読みながら色々思案できるようになりたいものである。2015/02/06

きくちたかし

2
 日銀の金融政策による国債の貨幣化は300年前フランスで行われたことと同じだとは。2015/01/25

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