内容説明
コンピュータが、人類を超える日。
このことに、人々が怯えるようになったのはいつだろう。人工知能は、天使か悪魔か?
ようこそ、人工知能と人間の境を見極める思考の旅へ――。
この旅は、私たちがもっと輝いて生きるためのヒントでいっぱい!
私は、34年前から、人工知能のエンジニアとして生きてきた。その私の周辺には、いつもこの問いがあったような気がする。――人工知能がヒトの知性を超える日が来るのだろうか。ただ、私はいつも、質問に質問で返した。「では、あなたの言う、ヒトの知性ってなに?」――「はじめに」より
ヒトの尊厳は「優等生である」場所にはない。
なぜなら、そんなことは、やがて人工知能にとって代わられるからだ。
「はみ出す存在」になれば、人工知能に負けることはない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
278
一見すると人工知能をテーマにした実用書っぽいが、これはエッセー。著者が自分の最近の経験と社会情勢を照らし合わせながら、ぼんやりと考えていることをとりとめもなく書き散らしたような感じ。ほかの人工知能解説本と比べて、単に「人工知能とは何か」という単調な説明に終始しない著者独自の解釈や予測・提言が含まれているので差別化はできていて、おもしろい部分はある。ただ、それ以上に文体、たまに馴れ馴れしくて読者をたしなめるような言い方があるのが気に障る。が、そんなことに気に障る私の精神年齢の幼さが垣間見れたもいえるのかも。2017/08/04
FuSa
13
以前の著書やプロフィール欄に人工知能の研究をしていた、と書かれていた黒川さん。昨今のAIブーム、何かしらのかたちで著書を出すに違いない、と思ったので、キター(゚∀゚ 三 ゚∀゚)ーと個人的にヒャッハーしながら読みました。笑)人工知能がもっともっと生活に普及したらどうなるかという近未来予測とか、男女の脳の違いによるAIに対する感覚の違いとか(⬅タイトルの答えが本文中に出てきます)、黒川さんらしい切り口で書かれていました。愛が溢れていました。笑2017/04/09
takachan
10
同世代で同じようなことに興味を持っていて(こちらの方の方がぜんぜん優秀ですが)理系エンジニアあるある!を楽しく読みました。感性の考え方にも共感しましたが、AIの将来とあるべき姿についてはちょっと違う意見。あと、話を丸めて面白くするためだと思うが、女と男のざっくりとしたわけかたには、ちと反感も。でも、すごく面白かった。手元に置いておきたい本。あと、息子が母親を選んで生まれてくる話には、ちょっと感動。図書館本。2017/07/01
ロバ書房
5
アメリカでは、もう既にスポーツ記事のいくばくかを人工知能に書かせているらしい。これまでヒトが開発してきた“道具”とは違う方向性を持ち、自我を持つようにも感じられる“AIという道具”。人類の存在意義を脅かすかもしれない、その脅威たるゆえんは何なのか。AIが人の仕事を“ 奪う ”のではなく、時間を切迫し精神を忙殺する世の喧騒から解放し、人が人として生物的に本質的な本来の豊かさの中で生きられる社会の傍らに寄り添ってくれる存在になってくれたらと願う。違和感を感じる感性を失い、人がヒトであることを忘れてはいけない。2019/07/19
Seria
5
いろいろ納得した。女性脳と男性脳の違いがものすごくよーくわかって面白かった。私が普段、漠然と感じてたことが言葉で明確になっててある意味、スッキリ。自分が、どっちなのかもはっきりしたwww。2017/08/13