内容説明
退屈な日常から抜け出したいヒネクレ男子・野々宮。 ある日、彼は美人で成績優秀、さらにゴシップが絶えないクラスのアイドル・月森葉子のノートを拾う。そのノートからはみ出す紙切れにアイドルとは程遠い言葉── 『殺しのレシピ』 という見出しを見つけ……その日を境に月森との仲が一気に狭まっていく。 シニカリストとキュートな悪女、そんな二人の不思議で奇妙な関係とは……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろり - しろくろりちよ
41
第16回電撃小説大賞「最終選考作品」。完璧な女の子・月森の両親が死に、「殺しのレシピ」を手に入れた僕は月森に近づき、真相を探り始める。月森との駆け引きを楽しむ僕。物語は静かに―死を悼むでもなく、恋に染まるでもなく、淡々と進んでいく。思い出したのは乙一の『GOTH』という作品。そこまで完成度は高くないけれど、僕と月森の関係が似てると思った。2011/05/01
KEI
32
購入。読メで評判が良いということで。これは凄い!かなり面白い!!日常に退屈し、少し(かなり)ヒネた性格の主人公・野々宮。彼はある放課後、眉目秀麗で成績優秀、学校のアイドルである月森葉子のノートを拾う。何てことないノートに挟まれていた紙片は、アイドルからは程遠い「殺しのレシピ」なるものだった・・・。とにかく素晴らしい。ストーリー、キャラクターともに文句なし!まず、特筆すべきは二人のやりとり。濃く、深く、とろけるぐらい刺激的な心理戦、そして推理戦。続きはコメで。2010/09/21
チェシャ猫
21
う〜ん。。。キャラクターや文体は好きなんだけど、ストーリーが何だかなぁ。文章力は新人さんでは高い方だと思うし、キャラクターも魅力的なんだけど、どんでん返しがないからなぁー。ミステリーとしてもオチが腑に落ちない。ただ、主人公とヒロインの会話は緊張味あって面白かったので、作者さんの次の作品に期待。2010/12/08
紅狐
21
探偵モノのような、それでいて狼と香辛料のごとき会話の駆け引きがあり、アクの強いキャラクターありと面白かった。惜しむらくは中盤以降にその掛け合いが見られなかったことと、主人公が何のために虎南と戦ったのか分からないということ。でも全体としてはとても楽しめた。2010/11/03
しぇん
20
Kindle Unlimitedで再読。結構好きだった作品。捻くれた二人のミステリ風ラブストーリー?ミステリーは余り主軸でなく二人の関係を楽しむ話なのかなと。サブヒロインがサブ過ぎたのはちょっとと思いましたが2024/08/16