- ホーム
- > 電子書籍
- > 趣味・生活(教育/子育て)
内容説明
残業大国・ニッポンの働き方は、共働き世帯が変えていく。「一見、仕事とは無縁と思われる育児経験が、リーダーシップ促進など、ビジネスパーソンによい影響を与える」という画期的研究を元に、未来の働き方を考える。「家庭→仕事→子育て」がうまく回るようになるノウハウも満載! 現場マネジャー、人事部・総務部の方、必読!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
39
これはいい。◇自分が感じてきた「子育てはマネジメント力を上げる」という実感値を実証してくれる研究。そうか、子育てそのものより、夫婦間調整や地域リソース獲得といった要素がキーだったのか、と目からウロコ。◇次の問題は、そうやって上昇したワーママ・ワーパパのマネジメント力や長期視点を、どうすれば企業が活かせるか。自分のメンバーにもワーママは多かったが、自分も彼女ら自身も、それを直接自分の業務には活かせても、部署内、さらにはその先へ展開する言葉は持たなかった。社会人大学院生だったという浜屋氏のこの先の展開に期待。2017/06/25
kum
30
葛藤を抱えつつもこのタイトルを「そうであるはずだ」と無理矢理にでも信じてやってきた時期はもう過ぎ去ったものの、当時こんな本を書いてくれる人がいたら自分も励まされたに違いないという思いで手に取ってみた。子育て世代へのエールの前提としてあるのは「仕事人生の長期化」という時代の変化。働く期間が長くなったからこそ、がむしゃらに走り続けることは難しい。「ずっと働き続けなければいけない」とか「一度辞めたら終わり」なのではなく、給水しながら何度でもリセットのきく社会であるべきだという言葉にとても共感した。2022/02/19
katoyann
20
育児を仕事における「マネジメント能力」の向上に役立つものと捉え直し、仕事と育児の両立を図る上での課題を検討し合った対談本である。 雑駁にまとめると、長時間労働と性別役割分業意識のために、男性が育児に携わらず、女性に育児の負担がかかる状況に変化がない。そのために女性は就労継続や昇進を諦めるという状況が続く。状況を改善するには、長時間労働の規制、例えば時間外労働の割増賃金の引き上げ。25%は世界的にみても低い。50%まで引き上げれば、企業も時間を守るようになるという。企業側の意識改善が必要だと思った。2021/05/16
Miyoshi Hirotaka
20
わが家は専業主婦が三代続いた。男は海軍、石油会社、総合商社という転勤前提の勤務先だったからだ。私の時代に施行された均等法により、社会は女性を働かせる方向に舵を切ったが、男に伍する「名誉男性」に高評価が集中。彼女らの私生活の代償は大きかった。マスコミは男女の対立軸を煽り、リスクやコストの高い働き方に女性を誘導した。ところが、そこは幸せはなかった。どんな家庭でも三、四世代前は、育児は夫婦や地域で分担するものだった。マラソン化する職業人生に必要なのは、「おせっかい」。それは、手伝いを必要としている人に気付く力。2018/04/22
MOCCO
17
働く母には大いに励みになる一冊だが、専門的で、やや読みづらいのが残念。同じ内容を、ぜひ一般母向けにも書いて欲しい!「思うように仕事ができずに後ろめたい気持ちでいる子育て世代にエールを送りたいという気持ち」は、しっかり伝わりました!私は、ようやく弁理士になったと思ったと同時に子育てが始まり、ずって後ろめたい道を歩いていますが、この道の良いトコロを眺められました☺️2017/06/13