角川新書<br> したたかな魚たち

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角川新書
したたかな魚たち

  • 著者名:松浦啓一【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • KADOKAWA(2017/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040820545

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内容説明

60度傾いて泳ぐ、目が頭の上を移動、子育ては口の中で……これ、すべて本当にいる魚の話。行動の理由はただ一つ、生き残って子孫を残すため! 必死でけなげ、でもどこかユーモラスな生き残り作戦を紹介します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

67
この本の目的は変化に富む魚の世界を紹介するとあとがきにあった。それ以上に魚という生物の多様性と浅海から深海、暖かい海から冷たい海他生息地の環境に適応することを知る。多くの魚が紹介されていたが初めて聞いた名前や習性も載っていた。新書なので浅く広くは避けられないがそれなりに楽しめた。ニシオンデンザメという魚は冷たい海に住んで150歳で成熟し400歳以上生きるとも書かれていた。徳川幕府が始まった頃から生きているそうだ。人のスケールで考えてはいけないのが人以外の生物だと感じた。 2017/03/30

ホークス

39
魚の生態が色々載っている。2017年刊で情報も新し目。アンコウみたいな竿と疑似餌で獲物を誘うヒラメがいる。同じ底生で待ち伏せ型ではあるが、初めて見た。ヘラヤガラは奇襲型で、藻食性のブダイに寄り添って泳ぎ、獲物を見つけるといきなり飛び出す作戦。魚の寄生虫を食べる「掃除屋」ホンソメワケベラと、見た目そっくりでお客のヒレを喰い千切るニセクロスジギンポ。この擬態は目下研究中で、地域によってお客が騙される率が違うらしい。ホウボウは胸ビレのスジで「歩く」が、このスジには味蕾があると言う。やっぱり魚の話は楽しい。2019/05/16

Yuuki.

22
広く浅く様々な魚の様々な生態を紹介してあり、NHKの変な生き物を紹介するバラエティ番組を活字にしたようなノリ。NHKの真面目な動物もの程かたくなく、民放の動物バラエティほど軽くない・・・と言いたい(笑)一つ一つのトピックについては浅いけれど、一般人には十分「へ〜」と思える内容が多くて物足りなさは全く感じなかった。フエカワムキについて、もっと研究が進んで欲しいなぁ。この本で初めて存在を知った魚だが、コイツ、とっても気になる( *´▽`*)2017/05/29

Tomomi Yazaki

20
日本には、全魚類の13%の種類の魚がいるそうです。これは日本列島が縦長で、流氷と熱帯のサンゴ礁が存在し、これほど変化に富んでいるからで、日本人は意識していませんが、世界でも稀な国だそうです。でもまだまだ世界には未発見の種は5000以上いるようで、計算上は全て発見するのに40年以上かかるとのこと。ここに紹介されている魚たちは、その中のほんの一部。でもその個性的な生態や形態を知ると、魚好きじゃなくとも驚かされ、そして魅了されます。そんな魚たちを分り易く説く本書は、子供から大人まで楽しめる、プチお魚入門書です。2020/07/27

ひとえ

6
広く浅く、多様な魚の生態を知るのに良い本。こうした本を契機に各専門書に手が伸びることを期待2017/04/09

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