内容説明
女にとって、外見とは何なのでしょうか――顔やスタイル、ファッションをめぐり、他者の視線と自意識の間でゆれ動くこじらせ女子の心をやさしくときほぐすエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らむり
41
気持ちは分かるけど、なんだか気が滅入るわ〜。気にしすぎ、考えすぎ、悪い方に妄想しすぎ。。2014/07/31
yuhwen
20
世間の女子はこぎれいであるべきという概念に若い時は翻弄された。自分に自信もてなかったゆえに。 ほんと納得の内容。雨宮まみさんの、力強い文章(拍手)今はファッションにもそこまでの情熱もなく、おばさんにはそこまで世間も美を追求しないかずいぶんと楽になった。 (単行本)☆☆☆2017/12/30
Teppei Tsujiyama
20
都議会議員に「早く子ども産め」とヤジがあったというニュースにタイムリーのような、そうでもないような本。インターネット上には女性議員の美醜から「結婚できるのに」というコメントがある。結婚しないという選択肢を選ぶと、その選択を批判する人もいるのが当たり前?結婚と出産はセットなのか?/この本を読んで思ったこと。自分の個性を表すキャンバスとして見た目は大事。上手く表現するセンスは努力すれば誰でも身に付けられる。しかし、しかし、周囲の反応から心を折られる事はある。戦いの日々を生きねば。2014/06/18
きなこ
18
「美しくなりたい」だけの美の追求は「悪いもの」で、かといって美の追求をしないのは「女として間違ってる」。そんなダブルバインドに日夜晒されている私たちは、一体どのような美しさを求めればいいのだろう。女子をこじらせた著者が、自分らしい美しさを獲得するため格闘してきた歴史と経験が詰まったエッセイ集。女子をこじらせていない人でも、雨宮さんの思考プロセスは共感することが多いのでは。好きな人の好みに合わせてファッションを変えることの痛みや、世間が求める女らしさと自分らしさとの葛藤など。あと、タイトルが秀逸だと思う。2015/11/17
くさてる
17
女子として生きることについての様々な考え方。二十代のときに読んだら号泣したかもしれない。それとも、こういう葛藤の最中にあっては真剣に考えることすら怖くて、スルーして終わらせたかもしれない。あるていどの年齢になって、この気持ちから少し距離が取れて(恐ろしいことに縁が無くなった訳ではない)、しみじみと自分の気持ちを噛み締めながら読むことが出来たのは良かったかも。2014/07/29