上機嫌の本

個数:1
紙書籍版価格
¥1,210
  • 電子書籍
  • Reader

上機嫌の本

  • 著者名:佐藤愛子
  • 価格 ¥999(本体¥909)
  • PHP研究所(2017/03発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569838052

ファイル: /

内容説明

賢者は、人間はいかなる時でも平常心を失うなという。しかし私にはその「平常心」というやつがどんなものかわからない。ふだんから、「矢でもテッポでももってこい!」という心でいるから、すぐ逆上して突っ走って外から来た苦労を自分で倍にも三倍にもしてしまう。しかし、そのおかげでまあまあ元気に人生への情熱を失わずに生きてこられた。「苦労の数々」に今、感謝している――(本文より抜粋) 60代後半に書かれた原稿の新装復刊である本書には、この60代後半の日々があってこその、93歳を超えて大ブレイク中の秘密が詰まっています。 自分を自然に任せきる(「自然」を「神」と考えてもいい)/病院に行くぐらいなら気絶して痛みを乗り越え自然治癒力を養う/いかなるマイナスにも動じなくなる「株」は人生修行の場/人間万事塞翁が馬。不幸な結婚は私を作家にした/脚長きハンサムな若者には気をつけよ…面白くて元気になる本!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パフちゃん@かのん変更

58
「可愛いばあさん?そんなものになりたくもなし、なれっこもない」という佐藤愛子さん。68歳の時だからもう20年以上前に書かれたエッセイですが、面白いです。言いたいことははっきり言うけど、からっとしていて痛快。そして何より逞しい。新幹線の自動改札口の閉まりかかった扉を押し開けて通ってしまうほど逞しい。2017/04/01

rena

34
今なぜか佐藤愛子さんの本が注目されている。2度の結婚で1度目は旦那が麻薬中毒で2度目が借金で破産男。2度の離婚歴。遠藤周作氏は、男運の悪い女ではなくてあなたは、「男の運を悪くする女や」だと言われたとか。この福顔からは、予想だにできなかったけれど。旦那さんの借金取に向かって「あんな男にお金貸すなんて金貸しとしてまだまだ1人前じゃないわね。」なんて言い放って撃退していたらしい。怖いものなしの物言いは、こんな苦労の連続から生まれたのか。開き直って書いて作家になったのね、恐れ入る。気の弱い自分は学べそうもない。2017/04/29

アーちゃん

28
1992年3月に刊行された同名書籍を新装復刊したこの本、愛子先生はまだ60代の若さですが、怒りのボルテージがだんだん諦めになってきたあたり、ここら辺から丸くなってきているのでしょうか。しかし自動販売機で新幹線の切符を買うくだりでは笑わせていただきました。また冷暖房のエアコンやビデオ機器(当時)の蟻のような小さな文字がゴチャゴチャと並んでいるという表現にも大爆笑。ぶれないなあこの方はと感心して読了。2019/02/08

Caroline

19
20年前のエッセイ。ちょっと古い内容もあるが、やはり面白い。「いったい何が楽しくて生きているのか」には「別に楽しさを求めて生きているわけではない」から「苦労がないことに感謝している」。なるほど、わかったようなわからぬような・・深いのか、ただただ生きているのか・・。こんなに歯切れよく楽しく世を怒れるから、「10年ほどで死ぬだろう」の予想も元気に外れるのだろう。2017/07/10

わんつーろっく

12
1992年刊行の同名書籍を新装復刊したもの。25年以上経って図書館待ちするほどまたまた売れに売れて、ますます上機嫌?? いやいや 勝手にせいと脚長きハンサムたちに任せた結果か。68歳当時すでに「可愛いおばあちゃんになるのには?」などどアンケートされ、そんなものになりたくもなし、なれっこもないと一刀両断。「一万円で贅沢してください」という注文に、あれこれ考えるのがそもそも贅沢ではないと、ポイと捨てて自由を買うと。ぶれないあっばれ、到底真似できないわ。2018/04/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11527603
  • ご注意事項