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内容説明
高所登山の劇的な遭難の実態と、遺族を丹念に訪ねる追悼の旅を対照的に描く。
ミニャ・コンガをめぐる登山と遭難の歴史の不思議性も浮き彫りとなる長編ノンフィクション。
「魔性の棲む山」ミニャ・コンガに逝った仲間たちへの鎮魂の物語。
1981年5月10日、北海道山岳連盟隊の第1次アタック隊員は、北東稜からの初登頂を目指したものの、7450メートル付近で1人が滑落、急遽、登山は中止された。
その下山途中、1本のザイルにつながったまま7人が滑落、目前から忽然と消えてしまった。
著者は、たまたまそのザイルには加わっていなかったが、自らもクレバスに落ち、死を覚悟したものの、かろうじて生還する。
それから13年後、同じミャ・コンガで今度は、著者の友人が彼らの4遺体を氷河で発見するが、その友人たちもまた登山中に消息を絶ち、氷河に消えてしまう。
遺体捜索から遺体の収容、そして慰霊に至るまで、「魔の山」といわれたミニャ・コンガを舞台に運命の糸が複雑に錯綜する。
生を知り死を悟ったミニャ・コンガ運命の20年を、自らの体験を元に綴られた長編のノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
74
なぜ人は山に登るのだろう?人類未踏の山、未踏のコース、1980年のことだから40年以上の前の出来事だ。山登りはやったことはないが、その頃の装備は今よりずっと劣っていたと思う、しかしこの事故は装備よりもむしろ登山技術や考え方が問題だったようだ。高山病対策に精神安定剤を飲むことや、無茶な登山計画、全員が頂上まで目指すというやり方。そして著者が目撃した7人がザイルで繋がったまま滑落してゆく様子は、トラウマになっているという。山岳事故は今でもあちこちで発生している。好きなことで命を失ったのだからと人は言うけれど 2024/10/25
北白川にゃんこ
3
ミニャ・コンガにて感じる生死。生き延びた側の心情が書き綴られていたのだ。向き合うまで時間が掛かるのだ…。2020/01/19
nkn0x0
1
センセーショナルな滑落事故箇所だけでなく、むしろその後の残された人々の続いていく人生に焦点を当てた内容がとてもよかった。愛する家族を残して山で死んではだめだ。2024/08/02
a.i
1
★★★★★2024/07/03
BookaBoo
1
ここ数年はまっている山岳もの。ヒマラヤものはやはり面白い。悲劇の瞬間とその前後の山行の描写は迫真に迫る。内容の大部分をさいているのは、その悲劇のまわりの残された人たちのその後。著者もそのほかの人も長年心の整理がつかないでいる。まさかということがあるかもしれない、と思って行っているとはいっても実際起きるまでは自分は大丈夫って思うんじゃないかな。著者は特に、悲劇の数十秒前のほんの一瞬の判断が生死を分けた、その意味を考え続けている。答えはでないよな。2023/04/30
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