内容説明
恋愛に潜むパターンを、数学が解き明かす。
あらゆる自然現象にルールがあるように、人間の恋愛もパターンに満ち溢れている。ならば、数学の出番。
恋人の見つけ方から、オンラインデートの戦略、結婚の決めどき、離婚を避ける技術まで、人類史上もっとも
ミステリアスな対象=LOVEに、統計学やゲーム理論といった数理モデルを武器にして挑む。
イギリスBBCなどでアウトリーチ活動に励む数学者が、人生の一大事に役立つ驚くべき知見を引き出しつつ、
「数学と恋愛する」楽しさをも伝える。
「つまみ読みでも平気だが、実用性を重視する向きに第7章は不可欠なのでお見逃しなく。
『運命の人を見つけるまでに、何人と付き合うのが合理的か?』という問いは、人生設計においてとても重要なものとなりうる」
……円城塔(解説冊子より)
Small books, big ideas. 未来のビジョンを語る。
人気のTEDトークをもとにした「TEDブックス」シリーズ日本版、第4弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lily
72
出逢う37%の人を見送ってから、過去最高の人と結ばれるのがベスト論は感覚的にもよくわかる。アメリカ人新婚カップルの1/3はネットでの出逢いだそうだが、実に合理的だ。文面でのやりとりを楽しめるなら、会っても愉しいだろうし、信頼関係も築きやすい。2021/04/02
はるき
37
面白い!数学とは相性が悪いんだが、こんな話なら楽しんで授業を受けられるかも。恋愛は感情の化学反応。統計とは面白い物だ。2017/04/24
ばんだねいっぺい
24
なかなか、おもしろい本。逃がした魚の大きさを痛感した。2017/09/10
魚京童!
17
テッドブックっていいね。わかりやすいし、明快で、短い。テッドってそういうものだしね。最高だと思う。具体的な計算はしていないけど、私は今の時点で最良だと思う人と結ばれるのが最適停止理論によるとベストだそうだ。数式にすると味気ないけど、シンプルで、綺麗だよね。ということなので、周りをしっかり見て、アプローチしていかなければならない。私の人生設計を守り抜くために。2017/10/15
ともブン
14
経済学を学び始めた頃に聞いた言葉「過去の出来事がなぜ起きたのかを分析するのが経済学。未来予測のツールとしては完全ではない」を思い出す。生き物、とくに人間の心は読めないもの。だけどやはりパターンは存在していて行動経済学のように学問系統ができたりする。そんなわけで恋愛もある程度のパターンで自分優位に進められるよ、数学って面白いでしょう?という本。内容は相当噛み砕いてあり数学アレルギーのある私なんかにも入り込みやすく30分程度で読める。もう絶版なのが大変惜しい。本の入り口はTEDプレゼンテーションで視聴可。2023/09/03