内容説明
「普通の子」がなぜ些細なことから突発的な事件を起こすのか? 彼らの特徴である幼児的万能感やヒーロー願望、自己正当化など、従来の精神医学ではとらえきれない病理を「誇大自己症候群」と呼ぶ。事件現場から職場、家庭まで、現代に蔓延する病理を実例をもとに徹底分析。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たこやき
15
結局、誇大自己症候群って何なの? 「分不相応な万能感、自己愛を抱えた人」という粗雑な定義は言うが、じゃあ、どこまでが適切でどこからが分不相応なのか、などの考察はなく、会ったこともない偉人、著名人に「こいつは誇大自己症候群」とレッテルを貼るだけ。原因についても、愛着障害だ、発達障害だ、社会的成功だ、とあっちへフラフラ、こっちへフラフラ。さらに、少年犯罪の質が変わった、と言いつつ、過去の暴走族なども、という。結局、何でもかんでも誇大自己症候群とレッテルを貼ることができる、ということになり、意味がわからない。2017/03/10
香菜子(かなこ・Kanako)
10
誇大自己症候群 あなたを脅かす暴君の正体。岡田尊司先生の著書。誇大自己症候群は一種の現代病で、有名人にも誇大自己症候群がたくさんいることがわかりました。誇大自己症候群の暴君に出会わないこと、振り回されないことを願うと同時に、自分が誇大自己症候群にならないように心掛けないと。2018/07/12
IWASAKI Yohei
5
この言葉自体は初めて聞いたが、こういうことは現実にあふれていると感じる。自分も少なからずそういう時があるようにも思うし、読んでハッとすることがたくさんあった。やはり本を読むことは大切。2017/02/17
newborn
4
いっている事は論理的には面白いけれども、原因が複雑に折り重なった結果でてくる社会問題や世の中をシンプルな一言でまとめすぎているのではと思いました。多分、論理的説明を書きながら作者本人も「俺の言ってることむちゃ曖昧なんじゃね」って気づいているのではないでしょうか。ソフトな本ほど大きな結論がでてくる一方、アカデミックな硬い本ほどなかなか結論は出てこないって言う学問の葛藤があると思いますが、本書は明らかに前者。 2017/03/24
De PalmaX
2
パーソナリティ障害や精神病の根底にある、歪んだ自己愛及びそこから来る身勝手な言動諸々をひっくるめて“誇大自己症候群”。精神科医でもない我々にとっては、「あの人ちょっと誇大自己抜けれてないね」と井戸端会議で使いやすい言葉というくらいの認識が良いような気がする。いるよね!こういう人、Xに!XのCEOも抜けれてないね!誇大自己から抜けたくばとにかく“他者”と会え!母性神話強すぎる気はしたし、VRへの敵意はちょっとおじ臭かった。2025/04/13
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