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内容説明
出張の帰り、思いたって昔住んでいた街に足を伸ばした男。かすかに響く祭り囃子に、あの頃の記憶がよみがえる…。単行本未収録の2作品と、1994年刊行の『極楽ミシン』よりセレクトされた、新編集の傑作短編集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かっぱ
23
どの作品もよかった。表題の「帰る場所」(心がふわっと軽くなって安らかになれる場所)がどの作品にも共通したテーマのように感じた。2018/03/14
akihiko810/アカウント移行中
13
近藤ようこの90年前後に描かれた、現代もの短編集。7/10点 オールドミス(死語)が抱える人生の不安、などを描いた現代もの。近藤らしいしっとりとした良作。近藤ようこ作品には派手さはないが、人生を生きてきた「手ごたえ」がはっきりとあって安定した面白さがある2021/08/02
gachin
3
優しい話ではあるんだけど、本書の時代より後の世代の僕からしたら、80年代は随分と楽な時代だったんだなぁと思ってしまう。2019/12/23
筋書屋虫六
2
まだ駆け出し時代の近藤先生の短編集。まだ中世説話の世界観ではありません。いまならもっと筆を省略しているなとか、初々しさを感じる部分もありますが、コントロール出来ない心の陰を描き出す鋭さや、得も言われぬ神秘性など、紛れもない近藤先生の作品だと思いました。2017/07/09
Kavi
2
近藤ようこの現代の普通の人々のお話。独特の物悲しいストーリーの短編集となっています。派手な展開もなく、粛々と生きる人たち。「生きる意味ってなんだろうな」って思ってしまう。うつ期に読むものじゃないな。2017/03/11