内容説明
日常生活の中で感じる他者との感覚のズレ、居心地の悪さ。「ある」のに「ない」ことにされている現実……なぜ、僕はあのとき何も云えなかったのだろう。内気は致命的なのか。共感必至の新感覚エッセイ。
装丁=横尾忠則
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真香@ゆるゆるペース
110
穂村弘さん、初読。そのインパクトあるタイトルとジャケに心を奪われ、ほとんど衝動買い。購入後、カバーデザインが横尾忠則さんとわかり、なるほどねと納得した。いやー、ここまで鋭敏な感覚を持ってると、気付かなくていいことまでキャッチしてしまって、相当生きにくいでしょうに。でも、内気さや世渡りベタなとこなど共感できる部分も結構多く、タイプ的に近いのかな?と勝手ながら親近感を持った。ユーモアと悲哀を感じさせる独特なほむほむワールド、何だかクセになりそう。巻末の又吉さんとの特別対談も面白かったです。2019/07/23
ばう
79
★★★ 穂村さんは現実世界の中で器用に立ち回って生きていく事が出来ないようだ。他の人たちとは少〜しだけ違った視点から物を見、みんなと同じようにスイスイ生きていこうとしても引っかかる部分をあちこちに見つけて中々上手く立ち回れない。でもみんなは気づかない些細な事に目を止めることの出来る自称「ふわふわ人間」穂村さんが日々感じた事が書かれたこのエッセイは「私も、私も‼︎」と同意する話も沢山あって嬉しかった。巻末の又吉さんとの対談も面白かったです。2021/07/01
佐島楓
76
論理的なところと非論理的なところがぐっちゃぐちゃに混在していて、面白いんだけど悲哀も感じてしまう。もうちょっと若かったら「ああ、こういうのは私だけじゃなかったんだ」的な感想を抱けたかもしれないけれど、今は「まあ、人間ってこんなもんだよね」という諦観が混ざったことばになってしまうのがちょっと自分としても寂しい。2019/02/21
Kazuko Ohta
72
今日はもうとっとと寝たいんだけど、ほとんど義務感からちょっとだけ何か読んで寝ようかなぁというとき、穂村さんってピッタリ。第1章の「蚊がいる」はだいたい4頁前後。第2章の「かゆいところがわからない」なんてそれよりさらに短いから、ちょっとだけのつもりがどんどん読める。いるよ、私も「お土産はブールミッシュかスイカの人」とかイメージの固まっている人が(笑)。「あるある」な話にきっちりオチがあって、笑って心地よく眠れます。映画『花束みたいな恋をした』にも彼の名前がチラリ出てきたから、ますます人気者になっているかも。2021/05/26
ムーミン
68
さらっと読める文章でした。書評ほど笑えるところは私にはありませんでした。2020/10/02
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