内容説明
日本の経済はこうして動かされてきた。政界や一般企業に食い込み、地下経済を自在に操ってきた者たちの姿とは? ハッカー集団「アノニマス」直撃取材など最新事情にも斬りこむ「闇社会経済図鑑」!
序章 闇の地殻変動
第1章 経済ヤクザの興亡
第2章 表に躍り出た闇社会
第3章 復興を粉砕した銃弾
第4章 ITバブルを喰うハイエナ
第5章 目に見えないマネーの恐怖
※本書は、小社刊の新書『国家の闇 日本人と犯罪〈蠢動する巨悪〉』『人間の闇 日本人と犯罪〈猟奇殺人事件〉』『マネーの闇 巨悪が操る利権とアングラマネーの行方』からそれぞれ抜粋し、大幅に加筆修正した文庫が底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
41
経済ヤクザも一般企業も、やっている事は紙一重。2020/07/25
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32
本屋で付いていたポップに乗せられて購入。昔はよく飯干さんの「仁義なき戦い」などのヤクザ本を読んでいたが、暴対法の施行以降では随分とシノギのやり方は変化していき、もはや社会の表層からは隠れてしまって一般人には見分けがつかなくなってしまったようだ。昭和から平成にかけて日本で起きたケタ違いの大金が動いた疑獄事件や、戦慄が走るような暴力事件の影にはヤクザ組織が絡んでいることがよくわかった。ただし、あまりにも多くの事件や人物がが紹介されているので、そのどれもがダイジェスト版を読まされているようで少々消化不良な感想。2018/05/20
緋莢
15
大金がある所に群がり、貪る「経済ヤクザ」たち。経済ヤクザの〝首領”と言われた宅見勝、右翼団体による「ほめ殺し」を止め、竹下政権誕生の最大の功労者となった石井進。 「経済ヤクザ」の代表的な2人のエピソードを中心に、ITバブルや震災復興で暗躍した闇社会の住人たちの姿を書く。2017/09/12
緋莢
14
図書館本。再読。経済ヤクザの〝首領”と呼ばれ、山口組のナンバー2の宅見勝、竹下登への〝ほめ殺し”を止めた稲川会二代目会長の石井進など、政府や企業に食いこむ 裏社会たちの人間と、それに絡んだ事件を書いた本。初読時も、宅見勝の凄まじさ(最期も含めて)に驚きましたが、今回もそれは変わらず。クラボウの株式買い占め事件、 その〝資金力”含めて、真似出来る人間はそういないだろうなぁ…(続く 2025/04/08
Ken D Takahashi
10
たまに一橋さんの本が読みたくなる。まぁ、ノンフィクションと云うジャンルで僕の興味のある題材が重なっているというのが大きい。さて、読後の感想ですが、良くも悪くも大金を手にするのならば地道に学ばなくではならず、偶然手にするなんて事は無いのです。良くも悪くも社会の仕組みや構造をしっかり勉強した人にのみお金が集まるのです。僕の様なボンヤリ生きて居る人間としては、手にしたお金を逃さぬ様に無駄遣いを控えるのが精一杯です。2018/11/16