内容説明
ブレットキャッチ――それは、銃から撃たれた弾丸を口で受けとめるという究極のマジック。かつてそのパフォーマンス中に死亡したという著名なマジシャンの生涯を描く映画が撮影中だが、あまり売りがなくて、ヒットは見込めそうにない。ただし撮影中、現実のように死者が出れば話は別だけど……誰かが自分を殺そうとしているのではと怯える主演男優から、同窓生のよしみで助けを求められたマジシャンのイーライ。赴いた撮影現場はなるほど事件が起きそうな雰囲気で……。楽しく、お洒落なユーモア・ミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハスゴン
27
登場人物がとても魅力的で、ラストシーンのミーガンのセリフはとてもステキで、オトコとして言ってもらいたいですよね?2017/03/22
OHta
3
箸休めに最適なユーモアミステリ。著者が低予算映画の製作者という経歴の持ち主なので映画業界のおそらくは極端な内実を本書で見ることができます。ひと言で言うと魑魅魍魎。そんな業界を舞台にミステリを書いているのですからハチャメチャでドタバタなのです。登場人物も魅力あるキャラばかりで飽きずに読み進めることができました。そして何よりマジシャンたちの金言がいちいち良い。突飛な真相ではありませんが、読みどころの多い愛すべき一冊かと。2017/08/15
J・P・フリーマン
3
こいつはいったい何回読者をだませば気が済むのだ、というくらいどんでん返しがありました。特にブレッドキャッチのシーンは、流れるようなスピードで進んでいって迫力がありました。あと、作中でちょくちょく出てくるマジックは実際に存在するマジックなので、それを考えるとマジックおもしろいなあっと思ってしまう。今回のお気に入りの一文――追われてもいないのに逃げるんじゃない2017/03/28
ウォーカージョン
2
面白かった。軽くてサクサク読める。深みはないが肩がこらなくていい。ミステリー要素もちゃんとしているし、キャラもいい。イーライがドジなところもよい。2017/06/13
あんすこむたん
1
マジックや映画に関わる知識はなるほどと思えたが、ミステリーとしてはいまいち。2018/07/14