内容説明
書店員がその年一番売りたい本を選ぶ書店大賞。その授賞式の当日、成風堂書店に勤める杏子と多絵が会場に向かおうとした矢先、福岡の書店員・花乃が訪ねてくる。「書店の謎を解く名探偵」多絵に、書店大賞事務局に届いた不審なFAXの謎を解いてほしいという。同じ頃、出版社・明林書房の新人営業マンである智紀にも、同業の真柴を介して事務局長直々に同様の相談が持ち込まれる。華やかな一日に不穏な空気が立ちこめて……。授賞式まであと数時間。無事に幕は上がるのか?! 〈成風堂書店事件メモ〉×〈出版社営業・井辻智紀の業務日誌〉両シリーズのキャラクター勢ぞろい。書店員の最も忙しい一日を描く、本格書店ミステリ。/解説=宇田川拓也
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
射手座の天使あきちゃん
176
広島焼・全部入りスペシャルみたいです 「大崎さん、どんだけ~ぇ!」と聞きたくなるくらい全部入ってます。 成風堂書店の面々・チーム出版社営業・本屋大賞の課題諸々 皆様登場人物のプロフィールをメモしながら読み進めましょうね (^_^)V それにしてく登場人物同士の関係性が無理矢理感満載、かつ犯人の動機がショボ過ぎます~ぅ(笑) あっ、いやいやストーリーは楽しめましたよ、はい! <(^_^;2017/07/02
佐々陽太朗(K.Tsubota)
77
<成風堂書店事件メモ>シリーズの第四弾。しかも<出版社営業・井辻智紀の業務日誌>シリーズとのコラボ。さらには読書好きの注目するイベント「本屋大賞」の授賞式現場が舞台となっているというおまけがついているとなればきっととんでもなく面白いのだろうと期待は甚だしくふくらんだ。しかし私のぼんくら頭ではきちんと掌握しきれないほどの登場人物の多さゆえか、あるいは山場に至るまでの迂遠なストーリー展開ゆえか、前半から中盤まではまったく楽しめなかた。読む前の期待がふくらみすぎたための落差ゆえの不当な評価なのかもしれないが。2021/12/17
dr2006
76
読メユーザーにもお馴染み本屋大賞を舞台にしたミステリー。ある日準備に繁忙な事務局に、授賞式の妨害を仄めかすFAXが届く。そこには何故か8年前閉店した書店の番線印が押されていた。授賞式に向けて集結する出版業界の面々が次々巻き込まれ大騒動に、成風堂名探偵の多恵と杏子のコンビが活躍する。本作を読み、本の販売減少の中、旧来の文学賞と一線を画すステイタスとなった本屋大賞が生まれた経緯や、継続の苦労と問題等を知った。魅力的なキャラ沢山の同作者の明林書房シリーズとのコラボは巧みで、そちらのシリーズも読みたくなった(笑)2020/04/02
HANA
64
書店ミステリ。著者の生み出した探偵二人の共演という事で大いに期待しつつ読む。舞台もそれに相応しく本……もとい書店大賞。毀誉褒貶はありつつも、現在書店や出版社に多大な影響を与える賞が元ネタとなっている為、いつも以上に業界の裏を知れるような内容となっている。ミステリ的にも過去からの手紙、ダイイングメッセージ、賞に絡む陰謀とこちらも個人的にはストライクゾーン。とくにダイイングメッセージ、読メに登録しているような人は心底納得できるのではないか。やはり根底に書物愛のある作品というのは読んでいて気持ちがいいなあ。2017/02/25
ユメ
59
成風堂シリーズと井辻くんシリーズのクロスオーバーを大いに楽しませてもらった。作中の書店大賞、すなわち本屋大賞。賞が大きくなったからこその批判やいわれのない中傷もあるだろう。でも、出版不況の時代に、本来なら客を奪い合うライバルであるはずの書店が手を組んで一緒に賞を盛り上げていくということは、本の未来をよりよきものにしたいという曇りなき志があってこそ成り立つものだなと、この作品を読んで胸を打たれた。これからも、賞が健やかに発展し、本屋さんの売り場が活気づくことを、本と本屋さんを愛する一読者として願っている。2017/02/22
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