内容説明
マクタガートの「時間の非実在性」は、A系列(過去、現在、未来)・B系列(より前、より後)のふたつの概念を導入し、時間が実在しないことを証明した論文として名高い。これまで日本には全訳がなかったが、ついに、本書が本邦初訳となって登場した。本書は、それだけではない。訳者・永井均氏が、段落ごとに詳細な注解と論評を加えている。訳者独自の付論も掲載。全訳とともに、こちらも必読。まさに「時間の哲学」の決定版だ!
目次
はじめに
第一部 時間の非実在性(本文)
第二部 注解と論評
第一章 A系列なしには時間はありえない
第二章 時間の本質であるA系列は矛盾しており、それゆえ実在しないから、時間は実在しない
第三部 付論
I A系列とB系列
II 矛盾はどこにあるのか
III 時計の針について
必要最小限の参考文献



