内容説明
島田荘司選・第3回福山ミステリー文学新人賞優秀作となった戦慄の激イヤミス! 妻と娘に恵まれた「私」は仕事も順調で幸せな日々を送っていた。だが、妻が持ち出した小学校時代のアルバムが人生を狂わせはじめる。それは過去を封印していた「私」にとって存在してはならぬものだった。その日から恐ろしい幻影に襲われた「私」が対峙する過去――双子の兄弟と過ごした悲惨な生活。その救いなき終局とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aquamarine
77
ミステリとホラーの融合とのことで手に取りました。DV、難病、いじめ等苦手なはずなのですが、過去の回想だからなのかホラーの怖さや悍ましさがそれを上回ったのか、もはや逆に先が気になって一気読みしてしまいました。ミステリとしてはわかりやすいですが、それでもどんな結末が待っているか目が離せませんでした。視点を変えてその後を示唆するところなど私は好きです。微妙にわからなかったところもありますが私だけかな。女のドロドロしたイヤミスは苦手ですがこれはまた違うイヤミスですね。続編が出ているのでそちらも読んでみたいです。2018/08/06
ミエル
32
イヤミス、確かに嫌な気持ちになるから面白い。幻想小説のようなオープニングにワクワクしたんだけど、徐々にテンションが下がる… ミステリー部分は雑な印象があるし、後半が2時間サスペンスみたいなクオリティになってたけど、最終的には面白かった、満足感あり。でも何よりも装丁が良い。ジャケ買いで当たり作品に出会うと嬉しい。2021/07/16
あっちゃん
24
最初は軽く読み始めたけど、う、コレ重いわ(笑)回想部分(こっちがメイン)怖いもの見たさで、もう止まらない!どーなるの?どーなるの?と一気読み!ラスト、最初から、そうしとけば良かったのに!と、ブラックな思考がチラリと( ̄▽ ̄)2020/07/10
ステビア
16
良かったゾ。後味悪ぅ〜〜〜い小説です。2015/02/05
マサキ@灯れ松明の火
15
ミステリーとホラーを融合されたら?いやーな精神的苦痛を伴うホラミスになった。不幸な一卵性双生児、生まれながらの極悪人、復讐を誓う未亡人。読後感、嫌ですね。キョウダイ…貴方がいたから生きていたのです……………2017/10/15