内容説明
親から不適切な養育(愛情の薄い子育て、厳しすぎる“しつけ”など)を受けて育つと体が傷つくだけでなく、心にもトラウマが残ります。そのトラウマ(著者は「育ちの傷」と呼んでいます)は、まるで呪いのように、生涯にわたって被害者を苦しめ続け、社会生活を難しくします。本書は、自らもそのトラウマを克服した女性研究者が、「心の癒やし方」を教える本。NHKなどメディアでも紹介された確かな方法です
目次
はじめに
第1章 親に人生を壊された人たち
第2章 何が「育ちの傷」を生み出すか
第3章 なぜ、うまく生きられないのか
第4章 生き方はかならず変えられる
第5章 壊れた心を再生する
あとがき
主要参考資料
回答例
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カッパ
24
【106】313 【感想】図書館で目にとめました。読むと「SEP」という認知の歪みを直すプログラムの効果を教えてくれます。勿論、グループで専門の人とやるのが良いとは思います。とはいえ、こんな方法もあるのだとまず知ることができました。認知をかえてあとは自分を褒めて褒めまくるです。つぶやいて 笑 なかなか画期的です。ちょっとつぶやいてみます。私はなかなか強固な思いがあるので朝晩10回では効かないかな?!2017/03/23
caramel
18
こういう本を読んでると、書かれている人物より自分の方が重症じゃ…と思って逆に落ち込んでしまうこともあるのですが、こちらはどんな壊れた心でも治していけるんだという具体的な方法があって良かったです。2022/06/28
がんもどき
9
親とのかかわりがいびつでしんどい思いをしている人って、割といるんだね…自分もそうだけど。認知行動療法は勧めないってかかりつけのお医者さんに言われたけどなあ…。どうなんだろ。2023/11/14
ひろか
9
一般向けですね。だから価値がある。2017/01/29
虹
7
著者は大変な環境育ちの当事者であり、いかにして立ち直ったかが記されている。後半は回復プログラムの紹介で本から知り体験することができる構成になっている。『育ちの傷』は時間が経てば癒されるような甘いものではない。自分に向き合うとはこういうことか。ワークに取り組もうとおもっていたところでこの本に出会ったことは運命的であった。そしてこの問題に関して日本は遅れているか今まで放置されたか、ごまかされていたと感じる。ワークは具体的で◎2017/04/10