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内容説明
健康診断はこんなに危険! 欧米に健診はない!
日本人の多くは「健康」のため職場健診や人間ドックを受診していますが、欧米には存在しません。
「より健康になる」とか「寿命をのばす」という効果を証明するデータがないからです。
著者の近藤誠さん本人も、慶大病院で在職した40年間、執行部から強い圧力がありながらも、一度も受けませんでした。検診は有効というデータがないからです。
にもかかわらず、日本では、医学的な根拠がないままに健診が義務化されています。
健診は危険がいっぱいです。CTや胃エックス線撮影には放射性被ばくによる発がんリスク、子宮がん検診には流産や不妊症のリスクなどがあります。
異常値が見つかった後に行なわれる肺や前立腺の「生検」も極めて危険です。手術後に「がんではなかった、おめでとう」と平然と述べる医者もいます。
さらに危険なのは、「過剰な検診」が、過剰な薬の処方や手術など「過剰な治療」につながるからです。
人間ドックには「早く見つけるほど、早く死にやすい」という逆説があります。
実際、中村勘三郎さんや川島なお美さんは、人間ドックで「がんを早期発見され、早期に亡くなってしまった」のです。
「検査値より自分のからだを信じる」こそ、健康の秘訣です。健康なときに健診など受けるものではありません。
本書は、さまざまなデータや論文に基づき、「健康診断が有害無益である」ことを徹底的に明らかにします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かめりあうさぎ
38
健康なら(自覚症状がないなら)病院なんて行くな、という内容。毎年人間ドック受けてたからかなり衝撃だった。すべてを鵜呑みにはできないが、行かなくていいなら今後は行かないわ(笑)。確かに、一度大腸内視鏡検査したけど、検査後回復する方が大変だった。今後は可能なら簡単な血液検査くらいにしとこうかなぁ。少しメタボが一番長生きできる説はかなり励まされた!マンモグラフィもこれまで恐くて受けたことなかったけど、害があるということで一安心した。医者も商売ということですね。2019/02/19
sas
38
健康診断、がん検診は強く推奨されている。しかし、欧米諸国には健康診断も人間ドックも存在していないのだ。欧米では前立腺がん検診、マンモグラフィ検診は受診するなと発表している。そもそも健康診断が効果を上げているというデータ自体がない。異常値の決め方も極めて恣意的なので、検診で必ずどれかにひっ掛かる仕組みだから、過剰診断となる。その結果、クスリ漬けの過剰治療が行われてしまう。それによって得をするのは、がっぽり儲かる医療業界という構図。検診は公共事業と一緒。ではどうするか。健康なときに検査を受けないこと。2017/08/31
James Hayashi
28
CT, PETの検診が空振りする事が多い上に、放射線の被曝を相当受けるという。またメタボ気味の方が健康で長生きするなど日本の常識とは一線を画す内容。健診により受けなくて良い被曝を受け、自分のアイドルであった川島なお美も被曝によって発癌した可能性があるという。アメリカで永く暮らすが、日本的な人間ドックなど受けたことない。今迄はデータを用い健診を受けた方がいいと言われてきたが、10年も経てば著者の推測の如く変化しているかもしれない。書かれていることを鵜呑みにするわけにはいかないが参考になる。2018/11/29
carl
28
会社の検診でバリュームを飲むのが嫌なんで本書を読んでみた。私は人間ドック、脳ドック等色々な検査は好きな方で病気を未然に防げるものと信じ切っていたけど、著者の言いたいことに一理あると思った。ただ実際に罹患したらどうしよう・・・著者に従うのはチョット不安。2018/02/22
磁石
26
医学とは、本物のヒーリング能力者に憧れた時の権力者、に憧れた小悪党/詐欺師たちが、「誰でも頑張ればできる」を売り文句に蔓延させた病気……なのかもしれないと、思えてきた。元が劣化伝言ゲームによるパチもんなので、マニュアル通りでは/本物が使ってくれないと害しかもたらせない、使えてようやく一割有効化が限度だろう。これだけ他人を騙し傷つけ殺し、かつ社会のトップに祭り上げられ/ソコにしがみつづけている以上、そう遠くない未来において彼らは……。むしろ健康診断を受けた方が、取り返しを加速させられるか?2017/12/19