内容説明
平安時代、一条天皇の御世。京の都に鬼が出没し、貴族の娘たちが攫われる騒ぎが頻発していた。源頼光から解決の命を受けたのは、剛勇名高い坂田公時だった。公時は、次に攫われるのは藤原為時の娘・紫式部と目星をつける。美貌の才女は、自らが囮となって鬼に対峙するのだが――。公時と酒呑童子、さらに陰陽師・安倍晴明も加わった凄絶な闘いの行方やいかに!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TSUBASA
27
時は平安、一条天皇の頃、京の都に鬼が跋扈する。その悪業を誅伐すべく源頼光の命を受け、頼光四天王は鬼を待ち受ける。万夫不当の武辺者でも敵わぬ鬼に一太刀浴びせたのは山姥を母に持つという坂田公時。酒呑童子と名乗る異形の者と公時の因縁が始まる。頼光四天王、酒呑童子、茨木童子、闇童子、土蜘蛛、更に安倍晴明や紫式部まで出て来るオールキャストで興奮がたまらなく一気読み。鬼達も単なる妖ってだけじゃなくて、意外な正体を持っているのが良い。ラストがちょっと拍子抜けだったのは少し残念だけど、他の作品も読んでみたい。2018/08/13
フミ
20
大河を少し観ていた流れで「紫式部が酒呑童子に狙われ、坂田公時と四天王が守護する」という流れの平安超人バトルものを。今の大河のタイミングで観ると、女々しい紫式部に違和感を感じるかも? 菊池秀行先生、初読みでしたが、戦闘シーンの文章密度が濃ゆく、戦闘回数も多いので、1度、読んだだけでは、大雑把な流れしか理解出来ませんでした(汗) 頼光四天王の中で、坂田公時だけは「人間とは違う」という設定で、6mくらい跳んだりしましたが、他の碓井貞光 も、500mくらい矢を跳ばすので人間じゃないと思いました(笑)2024/02/14
miroku
17
酒呑童子VS坂田公時(金太郎)。外連は歌舞伎の如し。2019/12/14
旗本多忙
14
時は一条天皇の時代、身の丈20尺もある鬼が、夜な夜な京の都に出没し、貴族の娘を次々に拐う怪異事件が起きていた。鬼は紫式部まで拐かすという。娘らの右胸には三つ首蛇の痣があった。目的は何か、鬼とは異界のものか。常人離れした武勇と怪力を持つ坂田公時。頼光の命を受け、老齢となった陰陽師、安倍晴明と共に異界の鬼に挑む。さあ公時ら四天王の活躍はいかに。人に非ず、これは超人か~(笑)公時ってちょっと堅物すぎる。2017/04/28
2223
1
好きなものてんこ盛りなので即買いました。やっぱりこういう世界好きだ。2017/02/03