踊る手なが猿

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踊る手なが猿

  • 著者名:島田荘司
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 光文社(2017/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334717957

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内容説明

新宿西口地下にあるケーキ屋のガラスケースの上にすわる猿の人形。向かいの喫茶店で働く純子は、この猿に結ばれている赤いリボンが、時によって位置を移動するのが気掛かりだった。(「踊る手なが猿」) 都立高の敷地から江戸時代の墓地が? その中の樽形の棺に男女2体の人骨と、密封された小壺が入っていた。(「暗闇団子」) サスペンス&トリック傑作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばりぼー

61
24、5年ぶりの再読。新宿西口地下街のケーキ屋の店頭に置かれた猿のマスコットに結ばれたリボンが、2、3日単位で移動する「踊る手なが猿」。子殺しをするハヌマンラングールの話はこれで知りました。猥雑な地下街の喧騒が伝わってくる印象深い作。その他、マンションに見知らぬ男の死体が転がっていたため、関わりを恐れて証拠隠滅を図る「Y字路」、立原道造の詩が幻想的な雰囲気を醸し出す「赤と白の殺意」、都立高校の敷地から江戸時代の人骨が発掘され、時代を遡って花魁と田舎侍の恋を描く「暗闇団子」など、ユニークな彩りの短編集。2016/01/04

takaC

40
うん。『暗闇団子』推し。2013/07/06

マムみかん(*感想は風まかせ*)

35
本棚から発掘。 たぶん再読…(ほとんど覚えていなかった・笑)。 「吉敷竹史シリーズ」を追いかけていた頃、この短編集の『Y字路』を読みたくて購入したんだと思いますが、やっぱり吉敷さん良いわ~。 そして、歴史の謎を解き明かす『暗闇団子』も、心の琴線に触れる悲恋物語で素敵でした☆2017/04/04

coco夏ko10角

23
4つの作品収録の短編集。吉敷が登場する『Y字路』がよかった。 踊る手なが猿/Y字路/赤と白の殺意/暗闇団子 2021/04/20

Tetchy

16
御手洗、吉敷に頼らない短編集でサスペンス・倒叙物・幻想文学・時代物とそれぞれヴァラエティに富んでいる。新宿地下街図を「踊る手なが猿」になぞらえた奇抜な発想が見事な表題作、正統派トリック物から一転して意外な真相にいたる「Y字路」もいいが、何といっても最後に収められた「暗闇団子」が白眉だろう。こういう切ない恋愛物を書かせたら島田荘司は抜群に上手い。一瞬泡坂妻夫かと思った。これが読めて私は倖せだよ。2009/05/18

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