内容説明
2017年5月に「改正個人情報保護法」が全面施行します。関係省庁のワーキンググループなどのメンバーとしてルール作りに参画した企業の実務担当者が、関係する法令を網羅して、具体的な実務対応の手順を解説します。
実務では、個人情報保護法だけでなく、政令や委員会規則、ガイドラインなどの多岐に渡った複雑な構造から読み解かなければなりません。しかし法令には、抽象的な必要条件が示されているだけで、何をどの程度対策すれば良いのか分かりにくいのが実情です。
本書は、企業などでシステム開発に携わる技術者や、個人情報保護対策を任された法務担当者を対象に、細かな法令体系を意識することなく判断できるように、すべての項目を再構成。取り扱う個人データのライフサイクルの「見える化」や、実務のひな型としても使える図や表によって、対策の流れやチェックポイントを分かりやすく解説します。
グローバルで標準化が進む「プライバシー影響評価(PIA)」の手法を応用して、リスク管理の視点から個人データ保護対策の十分条件や、信頼感を高められるプライバシーポリシーの具体的な書き方も紹介します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
69
改正個人情報保護法に関する本で3冊目です。今まで読んだ2冊の本はどちらかというと一般的な感じで読者対象が広い感じでしたが、これは題名にも書かれているように実務者向きのきめ細かな対応が記されている本です。それぞれの章をステップということでどのようなことをどのような順序で行っていけばいいのかがよくわかります。2017/05/25
BrandyIron
1
改正個人情報保護法について真っ向から実務目線で論じたいい本だと思います。冒頭で法律は複雑でこれ読んでも実感できないとバッサリ言い切っていたのが良い。第三者提供やオプトアウトの理解が深まりました(;・∀・)2017/03/08