内容説明
父は盗賊に惨殺され、母は妖しい笑みを浮かべながら盗賊とともに家を飛び出した……。お琴は、七歳のときの悪夢のような出来事を今でも忘れられずにいる。尾張屋の主・宗因たちが招かれたある祝言に、角倉屋敷の台所働きをしているお琴も手伝いにいくことに。そんな晴れやかな夜、怪しい足音が……。悪夢から十一年後、明らかになる事件の真相とは一体――。大好評の連作シリーズ第八弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルピニア
4
高瀬川女舟歌シリーズ八巻目。「冬の鼓」「おわりの雪」「幼児の橋」「因果応報」「佐七町番屋日録」「偸盗の夜」の六篇。マイベストは「因果応報」。男にからまれていた女を助けようとして男を殺してしまい島送りになった朝吉さん。家業の再建を目指して引き売りの八百屋を始めるが、邪魔する男たちが現れる。人助けの裏でおきたもうひとつの出来事が明らかになり、白黒だけでは分けられない人の生活が浮かび上がる。しかし澤田さんはこの重い話を嬉しい終わりにしてくれた。ほっとする一篇だった。新たな登場人物「佐七」さんもユニーク。2015/11/23
まゆ子
1
★★★☆☆ そこで終わるの?!2016/05/25
gan
0
佐七、朝吉、お琴の話2017/09/25
TM
0
宝塚図書館2023/10/03
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