内容説明
母との絶縁、義弟の自殺、夫の癌――。
写真家・植本一子が生きた、懸命な日常の記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
172
王様のブランチで紹介されてから、図書館に予約したため、かなり出遅れて、ようやく読めました。植本一子、初読です。家族の最後を描いたかなりリアルな私小説、私も初期ではありますが、大腸癌を患ったので、自分の体験を想い出しながら一気読みしました。執筆、写真家、専門学校講師として幅広く活躍し、家賃も16万円超支払っているのに、住民税非課税というのは、何故でしょうか?個人事業者で家賃も社宅扱いとなり、経費処理出来ているということかなぁ?2017/12/27
風眠
87
文章だけ読むと、都合よく勝手な人に思える。生い立ちや、心の問題を、言い訳にし過ぎているな、とも思う。いつも助けてくれる人でも、色々な要因が絡んで、うまくいかなくなる事もある。それを否定的に捉えてしまう気持ちも分からなくもない。でもその事を、一方的に本に書くのはどうなのかなと感じた。彼女は決して悪人ではないと思う。たぶん、ただの言葉足らずなのだ。だから誤解され、トラブルになり、自分も周りも傷つき、共倒れになるのだ。文章に書かれている事だけが全てじゃない、とは思う。だけど、何だかすっきりしない。複雑な気持ち。2018/02/20
なゆ
84
「かなわない」の日々から2年。タイトルにギョッとしたけど、まだ大丈夫みたい。実母との絶縁を書いた話は、まあ本当の終わりではないんだろうと思う。義弟の話はサラッと書いてあるが、かなりヘビーな出来事。そしてメインの「夫の場合」は夫である石田さんの闘病が始まってからの家族の記録。育児の方はだいぶ手がかからなくなりつつあるとはいえ、軌道に乗り始めた仕事と、繰り返される入退院にあたふたする日々。相変わらず自分の気持ちを正直すぎるくらいに吐露してあって、戸惑う。でも、前回より気持ちが家族に向いてるっぽいことに安堵、2018/08/19
どんぐり
74
前作の『かなわない』から、ずいぶん間が空いて読んだ写真家のエッセイ。広島の母親に絶縁宣言する「母親の場合」、包丁を腹に突き刺して切腹自殺した「義弟の場合」、進行がんで余命宣告を受けた24歳年上の「夫の場合」の3編。表題の家族最後の日としているのが、母親への決別を表明する「母の場合」。母親に甘えたいのに甘えられない心の内を見せて何とも面倒くさい人だ。ほか2編は家族に降りかかった事件、災難。「夫の場合」は、2016年8月26日~10月18日までの日記。→2023/11/25
テクパパザンビア
55
話題本だから読んでみた。違和感ありあり、こちらこそ『かなわない』って感じ。芸術家ってこれほど世間から逸脱しなくちゃならないのですかねぇ…。妻にも母にも向いてない女の人なんやろなァ。2017/07/08
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