内容説明
日本画家の沢木は、なじみの京都の舞妓たちと正月を過ごすため、伊豆修善寺温泉を訪れた。そのおなじ旅館で、顔見知りの芸妓の死を知らされ愕然とする。だが、京都に戻った彼らをさらに第2の殺人が待っていた。次々と現れては殺されていく容疑者たち。その裏には、投資用絵画の偽造疑惑が絡んでいた……。新春の伊豆と京都を舞台にした傑作ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カーミン
31
渡辺淳一作品で、昭和レトロに浸ったので、さらなる昭和を求めて手に取りました。ストーリーはシンプル。伊豆で殺人事件があって、それを解いていくというミステリーですが、事件解決のカギが、「電話をかけるために、土産物屋で両替をした」ということ。誰でも携帯電話を持つ今では考えられないけれど、それもまた昭和レトロでなかなか味わい深いのです。2017/11/21
くらげ@
8
(☆☆)沢木と舞妓の小菊たちが伊豆修繕時にいたときに起こった殺人事件。京都に帰ってからも事件は続く。舞妓という世界観を知らない私からするとほぼ説明のない舞妓の舞台を見ているのは面白みに欠ける。事件の解決へもダラダラしており、いまいち。2014/11/02
E
4
懐かしい!週4、5で2サス観てた小学生やったから山村美紗もそれ以来。これは「舞妓さんは名探偵」を観て読み始めた。京都詳しくなれそう。舞妓芸妓の世界は今もこんな感じなんかな?最近の舞妓事情も知りたくなる。着物の描写がいい。読み始めて沢木もしかして思ってたよりおじさんなのかと心配になったけどまだ若いみたいで良かった。小菊結局何歳なん?ビール飲んでるけど。舞妓はホステスとかと違って男の人の援助がないと生活しづらいというのが改めて読んで思ったこと。 (角川ノベルスで読んだ。違う舞妓の表紙)2014/12/28
なつき
4
正月に小菊たちを連れて修善寺に来た沢木。だがその晩、修善寺で芸妓の小竜が殺され、祇園に戻ってから一緒に修善寺に行った豆千代が殺される。そして小菊も黒い車に狙われてしまう。バブル終焉期、絵画を投資目的に売買していた頃の時代背景が効果的。ギャラリー・フェイクの世界。2011/12/03
木綿豆腐
1
小菊は東京出身でときどき東京弁のイントネーションで喋るという設定だったはずだが いつのまにか京都出身に変わってる。2018/05/09