内容説明
女性コミック誌『YOU』で「ナース・ステーション」という作品を10年以上にわたり連載していた人気作家が人気絶頂期に異変。休載を余儀なくされ、ドクターショッピングの末、ついにパーキンソン病と診断。入院や薬物療法から、脳への電極埋め込み手術を受けるまでを余すところなく描いた渾身のエッセイ。手術後の現在も声は出ず、歩行も困難な著者が、進行していく病と向き合いながら、震える手で、ペンを握りしめ、描き、生きる姿に涙が止まらない感動の一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
50
kindle prime。パーキンソン病を発病した著者のエッセイ漫画。 そもそも病気の不安、恐怖というのは非常に主観的で他者にはなかなか伝わりにくい。そしてそれを伝えようとしすぎると、その主観の盛り込みが重たくなりすぎて、共感という点からはますます乖離して行く。難しい物だと思います。この作品執筆時の著者は、心身ともに安定しておられるようなので、ホッとしました。2018/07/14
nyaoko
36
ナースステーションの作者ではないか!この人最近見てなかった!と読んでみた。パーキンソン病と医者が診断をつけるまでの時間の長さに驚いた。これだけ医学が発達しても、まだまだ脳神経の病気の診断は難しいという事か。大変な思いをされていて闘病されていたのは分かるけども、パートナーであるカイさんの姿が謎過ぎてあまりにも共感が得られなかった…。治療による手術や投薬についてもっと踏み込んで描いて欲しかったかも2017/03/08
にゃんた
27
Kindlele Unlimitedで。読み始めて気づいたけど、私はこの漫画家さんの「ナース・ステーション」という漫画を「YOU」でリアルタイムでで読んでいたのだ。知らない間に、難病にかかって、大変な苦労をされていたことに驚きを隠せなかった。体に症状が出始めてから病名がつくまでに7年、進む症状に、病院を渡り歩いてもつかない診断、パーキンソン病とはこんなに大変なことなのかと驚き。最終的にうけた、脳深部刺激療法も初めてここで知った治療法だが、病気に対する学びは多かった。病気に向かいあう苦労を目の当たりに見た。2018/12/05
小鈴
22
私もKindleunlimitedにて。母親も同じようにたくさんの病院を巡ったので、病名が確定せずさ迷う大変さはよくわかりますね。街で歩き方や表情をみて、あ、この人たぶんパーキンソンなんだなって思うことがあります。わりとありふれた病気なのに意外と知られていないので、マンガで多くの人が知るきっかけができてよかった。でも、初期症状は色々なので「パーキンソン」にたどり着くまでは不安な日々だよね。。。さて、この本で驚いたのは電極治療なのだけど、私の母親はとある怪しい電気の流れる椅子にはまり、それを購入しました。→2019/09/23
梅ちゃん
22
2018.12.23漫画です。パーキンソン病の意識がないまま体に起こる違和感。それがだんだん顕著になっていく。でも、医師からはパーキンソン病の診断が下されず時間が進んでいく中での不安。診断が下されてからの今後への不安。脳深部刺激療法という外科的処置をうけて症状が緩和するまでが描かれている。知り合いにもこの病気の人がいる。本人はとても不安で苦しいはず。早く完治できる治療法を望む。2018/12/23