新潮文庫<br> 押入れのちよ

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新潮文庫
押入れのちよ

  • 著者名:荻原浩【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 新潮社(2017/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101230344

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内容説明

失業中サラリーマンの恵太が引っ越した先は、家賃3万3千円の超お得な格安アパート。しかし一日目の夜玄関脇の押入れから「出て」きたのは、自称明治39年生れの14歳、推定身長130cm後半の、かわいらしい女の子だった(表題作「押入れのちよ」)。ままならない世の中で、必死に生きざるをえない人間(と幽霊)の可笑しみや哀しみを見事に描いた、全9夜からなる傑作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミロリ

251
こわかった。こわくないホラーばかりだろうと思っていたので余計に。『お母さまのロシアのスープ』『木下闇』寂しくなりました。間違う前の時間に巻き戻したくなりました。『コール』『しんちゃんの自転車』死に対してポジティブで心地よかったです。でも二人共死ぬには早いよ。『押入れのちよ』あぁそっち!驚き。『老猫』最悪!二度と読むか!猫恐怖症がさらに悪化しました。『殺意のレシピ』似たもの夫婦。『介護の鬼』これもそういう人が苦手になりそうなトラウマもの。『予期せぬ訪問者』ハラハラしました。間に合ってますよっと。2016/11/17

射手座の天使あきちゃん

248
そんな分類があるのかどうか知りませんが、コミカル&ハートフル・ホラー(表題作、殺意のレシピ、予期せぬ訪問者、しんちゃんの自転車)にラブリー・ホラー(コール)、うーん あとはマジ・ホラーです、決して夜中に一人では読まないで下さい! <(^_^;2012/10/07

kaizen@名古屋de朝活読書会

236
新潮百冊】解説:東雅夫、著者が「小栗虫太郎、夢野久作」に言及していることを紹介し、恐そうな話があることがわかった。心して読み始めたのでなんとか読めた。短編9話。恐怖小説は苦手なので、お手柔らかに。安穏に生きていることへの警告。「押入れのちよ」は、悪気がなさそう。「しんちゃんの自転車」は「がってんしょうたくん」が合点承知之介の新版だし、そのご結婚して幸せになって口からでるという心使いが憎い。「木下闇」は犯人捜し。「予期せぬ訪問者」ダールを思い浮かべた。「老猫」の「スパニッシュ様式」の家を見たい。2014/07/07

ナルピーチ

213
ホラーテイストの作品9作からなる短編集。ホラーが苦手な人にも程よい感じの仕上がり感になっていて読みやすい。やっぱり面白みがあるのは表題作の『押入れのちよ』座敷わらしのような存在の“ちよ”と“恵太”の掛け合いにほっこりさせられた。続けて『殺意のレシピ』と『予期せぬ訪問者』これはもうコント番組でも見てるかのような出来の良さ!その他の作品ふくめて陰と陽のバランスが見事に融合されてるな~と著者の筆力に脱帽させられました。2020/10/15

takaC

200
ホラー風短編集とでも言えば良いのだろうか。一貫したテーマがあるようでもなく、膝を打つような驚きがあるわけでもなく、いまひとつ狙いが読めずにズルズルと読んで終わってしまった。2014/04/20

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