内容説明
現代天文学の基本的なことがら,およびインターネット望遠鏡を利 用した観測テーマを紹介した,観測しながら学べる一冊.
―いつでも・どこでも・だれでも 天体観測―
インターネットに接続された国内外の望遠鏡を利用すれば,時間・天候・場所に関係なく天体観測が可能です.操作方法も単純なので,初心者でも簡単にパソコン,タブレット,スマートフォンで観測できます.
本書では,現代天文学の基本的なことがらをわかりやすく説明するとともに,インターネット望遠鏡を利用したさまざまな観測テーマを紹介することで,天体観測を楽しみながら,天文学への理解をより深めることができます.
ただ星を眺めたり写真を撮るだけではなく,「地球から月までの距離の測定」「木星の質量の測定」などといった本格的なテーマにぜひ挑戦してみませんか? インターネット望遠鏡なら,自宅にいながら継続した観測が可能です.
個人で楽しむだけでなく,サイエンスイベントや天文教育にも役立つ一冊です.
目次
Part I 天文学入門
1章 天文学 ―「天」からの「文」を読む「学」問―
2章 天体としての地球
3章 月 ― 地球の唯一の衛星―
4章 太陽系
5章 太陽 ―地球生命の母なる天体―
6章 いろいろな恒星とその進化
7章 星雲・星団・銀河・宇宙
Part II 天体観測の魅力
観測A 日影曲線の観測
観測B 月の観測
観測C 彗星の観測
観測D ガリレオ衛星の観測
観測E 太陽の観測
観測F 地上の2地点での同時天体観測
観測G 変光星と超新星の光度測定
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イワトコナマズ
9
インターネットからアクセスできる望遠鏡を使って実際に観測をしながら天文学を学ぼうという本です。コンセプトはとても良いと思いましたが、現在はインターネット望遠鏡が稼働していないようなので、今のところはおすすめできない本です。早く治ればよいですが...2022/05/31
yasu7777
2
2/20に慶應大学で開催されたシンポジウムに参加してきました。面白い試みですが、もっと組織的なサポーおが必要ですね。2016/02/22
figaro
1
ネットで接続された望遠鏡を操作して天体を観測するという発想は素晴らしい。実際、プロジェクトのサイトから稼働中だったNYの望遠鏡を操作して木星を見るこたができた。本の前半部では、地球の自転や公転の基本法則を確認し、後半では、観測によって法則の正しさを実測しようという仕組みになっている。木星系をミニ太陽系とみなしてケプラー第三法則を確認しようというのは面白い。ただ、肉眼や望遠鏡で天体を観測しようという本と比較すると、知的興味へ訴えかけるところが少ないように感じた。理科の教科書といった感じ。2017/07/23