講談社文庫<br> 烈渦 新東京水上警察

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講談社文庫
烈渦 新東京水上警察

  • 著者名:吉川英梨【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 講談社(2017/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062935807

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内容説明

東京湾に係留されている「宗谷」の 船室で腐乱死体が発見された。東京水上警察は現場に急行するが、湾岸署との捜査権争いに負け、熱血刑事・碇拓真はいきり立つ。最大級の台風が迫る中、都政に絡む陰謀の存在を掴む碇。暴風荒れくるう東京湾で、命がけの闘いが始まる!

目次

プロローグ
第一章 密室
第二章 発生
第三章 談合
第四章 上陸
第五章 首都水没
第六章 殉職
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

199
サービスてんこ盛りの本作。前作も凄かったが上回るできばえ。東京湾を襲う暴風雨と大水、嵐の海での大立ち回り。逃げ遅れた住民の救出活動と重なる捕り物劇。サービス振りを言い表すと、特大盛麺に丼の二倍の高さまで具を積み上げた感じ。しかも丼からはみ出ている。どうやったら完食できるのか、ここまで盛るかと呆れてしまうほどだが、大満足だった。元気が無いときに読むと耐えられないかもしれない。心の準備が出来てから手に取るほうがよい。警察小説でなく海洋冒険小説。2019/07/08

yanae

70
吉川さんの「海上警察」シリーズ2作目。前作が面白かったので早速2作目。今作も息をつかせぬ展開に一気読みしました。前作で日下部と礼子は破局。礼子は碇に思いを寄せるが…。事件と並行して二人の関係がどうなるかも読みどころ。事件は、奇跡の船と呼ばれた展示船「宗谷」が舞台。密室の船内での殺人。犯人は?Wの影が今回もちらつく。個人的にはラストに驚き。次作からがどうなるのか気になる。次も早く読みたい。大洪水の描写は現実にもありそうで怖くなった。日下部の成長を感じた♡吉川さんの刑事物は本当に面白い!2018/12/21

Yunemo

67
本作の壮絶な海上対決、前作のボートチェイスに増してダイナミックさに溢れ、手に汗握らさせられます。そればかりでなく、人間模様の描き方にも共感する場面が多くて、しみじみと自身の内に響く、そんな感触。ただ、碇係長があまりにスーパーマン化し過ぎるきらいも。そうは言っても人間味溢れる描き方に大いに共感の意。今回の場面設定、まさか東京で15㍍もの洪水が起こるなんて、でもあり得ないことじゃないんだ。東京湾を巡る負の部分を余すところなく、過大と思いながらも妙な納得感で。どうなるんです、政治の波の中、五港臨時署の行く末は?2017/01/30

えりこんぐ

63
シリーズ第2弾。前作ラストで姿を現した敵、半グレ&元上司との対決(もちろん水上)だけでもワクワクなのに、大型台風直撃で東京が水没!よりによってこんな日に。碇と礼子は助かるの?敵を捕まえられるの?読む手が全然止まらない。日下部の救出劇も見事でした。マンションの人たちのシーンではこちらも涙(ToT) 面白かったー!【積読43】2020/07/16

ナミのママ

60
東京オリンピック開催のため期間限定で開設された東京水上警察署、シリーズ2作目。前作から間があいてしまったので登場人物と、湾岸署との確執など、思い出すのに少し時間がかかりました。今回も水の上でのスリリングな展開。台風が満潮と重なって起こる災害シーンは、最近のテレビ報道画像と重なってやけにリアルでした。警察モノに色恋はつきもの?のようですが個人的にこの恋愛は面倒くさいから不要かなと思ってしまいましたが。スピード感があり、ドンパチもの、暑い夏にスカッと読めました。2018/07/22

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