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内容説明
「言霊(ことだま)」の国では原発事故も必然だった! 日本を蝕みつづける固有の行動原理とは? 悪い事態を想定すると現実になる、「事故が起こる」と言えば実際に起こるから、口にしないし、考えもしない。この発想は「言霊」の力によるもので、日本人は今も、その支配下にあり、これがある以上、危機管理はできない。福島第一原発で、事故への備えがまったくなかったのはなぜか? この謎を解く鍵も「言霊」にあった。永年、「言霊」の弊害を唱えつづけてきた著者は、21世紀になっても、政治、経済、社会、報道、あらゆる分野でまったく変わっていない日本の現状に、あらためて警鐘を鳴らす!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
85
2012/9/1 Amazonより届く。 2017/1/31〜2/1 井沢元彦氏の「言霊2」と言うべき内容。日本人の奥底に潜む言霊信仰のために、いろいろな問題や世界の中での異質感というものが日本および日本人に生じることがよくわかる。自分でもそうならないように気をつけねば。2017/02/01
よこしま
38
“タブー”◆マイナスの予測とは将来の危機を避けるために有効なのだが、言霊の世界では逆に危険な道を招いてしまう。言霊というと綺麗なイメージですが、日本人の根っこにあった悪い性分だと。◆例えに結婚式で、縁起の悪いことを省く祝詞が必須ですよね。これが大きく延長し、福島第一原発に関しては、社員が「津波がきたら炉心溶融」と上司に申告したにも関わらず、上司は「安全審査では津波を想定するのはタブー」と言って閉口。太平洋戦争も大正の時点で負ける予測が出たように。◆限度がある!危ないものは危ないと言える世論を作らないと!2016/02/23
シュラフ
31
「員数(いんずう)主義」とは、数字さえ合えばそれでかまわず、その内実はまったく問わないという形式主義。実態はインチキとかゴマカシなのであるが、とりあえず見かけの数字が達成されていればそれでよしとなる。この員数主義も「かく言えばかくなる」という言霊の作用だという。だが、本当に重要なのはその中身と実態なのである。「言霊」とは、美辞麗句によって表面だけをキレイに見せて、その中身の問題点を見ようとしない愚かさ。日本人はこの無意識のうちにこの「言霊」に支配されているというのだから厄介である。気をつけねばならない。 2015/10/17
yamatoshiuruhashi
17
読友さんのレビューで知った本。井沢元彦による「言霊思想」の弊害からみた福島原発事故。彼のシリーズを読んでいると何度も何度も繰り返される話ではあるが、実に重要な話だと思う。思うに、言霊思想による起こってはならないこと、起きてほしくないことは口に出してはいけない、即ち準備してはいけないということは、"Be prepared"「備えよ常に」という基本精神の対極である。2017/02/11
maito/まいと
14
う~ん、言いたいこともぶつけたい相手も、井沢本ではおなじみなのだけど、そこだけフォーカスすると、やっぱり素直に受け取れないなあ。もちろん、近年の報道には本質から遠ざかっているところがあるし、それでいて変わらないのも、歪んでいるところ。でもそこは、正論だけでは変わらない。 だからこそ過去から学び、日本人とは何だったのか、と考える。そして今の社会への疑問を受け入れていく。“言霊”志向も含めて、日本人は何気ない自分たちの感覚の正体を知って明日を生きる。井沢本がそのきっかけになり続けることを望んでます。2013/09/29
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