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内容説明
長く愛され、売れ続ける商品を生み出す発想とは?人気ブランド『THE』を立ち上げた著者たちが見つけた、ものづくりの方法。世の中にモノが溢れる現代において、私たちは本当に自分が欲しいと思えるものに出会うことができているだろうか? 大量生産・大量消費の時代は過ぎ、いま消費者からも生産者からも求められているのは、長く愛せる飽きのこないもの、すなわち「定番」だ。では、そうした定番商品を新たにつくりだすために必要なデザインや経営とは、どのようなものか。クリエイティブディレクターの水野学を中心に立ち上げられたブランド「THE」は、まさに定番づくりのための製品開発を行なってきた。現場で見えてきたその方法論を大公開!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MILKy
5
全くコチラの畑の人間ではないけど書店店頭にて妙に惹かれ手に取る。まずはこの方々のtheのshop、キッテにあるとのことなので伺ってみたくなった。物に溢れる現代、削ぎ落とされた洗練された定番品が求められると説く。定番品に落ち着いた物にも歴史があり、ひょんなキッカケで生まれたりするーポストイット!他コーラやキッコーマン醤油差しなど実例も面白く。また情報過多の時代には情報の精査が必要。ありそうでなかったという逸品。素人でユーザーである自分が案外ヒントを感じでいるものかも。ただ自分を基準にしてしまわないこと2016/04/19
Kazuo Ebihara
5
クリエイティブディレクター水野学を中心に 立ち上げた新ブランド「THE」 「THE」は、長く愛され飽きのこない 新しい「定番商品」を目指した。 そのコンセプト、産み出す仕組みを公開。 この本、「THE」の単なるPR本だった。 誤解してたぁ、THEんねん! 2016/03/08
スプリント
4
ブームになるものよりも定番になるものを目指すというコンセプトには共感できます。良い物はそれ相応の値段がすることも理解できますし、簡単には購入に踏み切れない現実もまた痛いほど分かるのが辛いです。2016/05/01
たぬたぬ
3
最近《デザイン思考》の研修を受け、水野さんのお名前もでてきたので購読してみました。所謂、方法論としてのデザイン思考の話は多くないが、あらゆる物のスタンダードを求める水野さんの活動は、ブレがなく潔さも感じます。 印象に残ったのは「常識を疑う」。ただ、それも闇雲に疑うのではなく、しっかりと事物の構造・本質・前提を掴んだ上で、それらを少しずつズラしていくような考え方を身に付けたいと思いました。2016/02/16
クリアウォーター
2
★★★★★本書は、著者たちが「本当に欲しい」と思える「定番」的な商品ブランドをつくる「THE」のプロジェクトを通して考えた「定番を生み出すために必要なこと」を紹介している。その内容は著者たち4人の視点(クリエイティブディレクター、プロジェクトマネージャー、プロダクトデザイナー、プロダクトマネージャー)で説明している。差別化のためによって生じた「デザイン」への誤解を解き、本当のデザインについて説明し、今の時代だからこそ「本当に欲しいモノ」を創って人々へ届ける。著者たちの強い想いが感じられる一冊である。2023/09/02