内容説明
被災地・女川はどのようにして復興への道を歩んできたのか? ――2年以上の間、多くの人、町づくりの歩み、養殖漁業・水産加工業を定点観測してきた著者が、感動のドキュメントを公開! 「失うものは何もなくなった!」。住民の1割近くが犠牲となり、8割以上が住居を失った町。地元経済を支えた水産業が壊滅し、女川原発も停止した。どう立ち上がったのか。女川の復興では、年長者が弾除けになり、変革リーダーや若いリーダーが牽引し、二十代の若い世代がそれに呼応した、エネルギーミックスが生まれている。また「住民が主役、行政が名脇役」というスタンスで、町づくりが進められてきた。女川の持つ「共同体の力」、これこそが、復興の底力、エネルギーの供給源だ。都会ではとうに失われたものだ。――「現地取材」と「定点観測」による貴重な記録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
20
被災地の中において、人口比で死者・行方不明者が一番多く、総住宅数比率での全半壊住宅の数も最大だった女川町。それほどに津波による甚大な被害を受けた女川町が、どの被災地よりも早く復興ビジョンが固まり、それに向けて具体的に動き出すことができたのは、あまりにすべてのものが流されてしまったからだと著者は説く。本書を読みながら、震災からちょうど二ヵ月後に女川を訪れたときのことを何度も思い出した。高台にある町立病院から眺めた町の光景は一生忘れられない。衝撃的すぎて、本当に言葉を無くす、あれは経験だった。(つづく)2014/10/27
さんつきくん
4
東日本大震災が起き、街は壊滅、肉親や友人を失い、様々な境遇の人達に証言をとり、著者がまとめた一冊。女川町。先の震災で当時の人口における死者行方不明者の比率がもっとも大きい自治体となってしまった。被害は他の自治体同様、甚大だった。ただ各自治体、各集落によって状況は異なる。女川は町制施行して80年以上、一度も合併をしていない。平成の大合併でもしなかった。そして女川原子力発電所の存在。被災地であり原発立地自治体である背景があった。 町民達の異常な郷土愛。経営者や精神面で町を支えた人達の思いを通して街のあり方を2014/02/27
レグルス
1
公共政策のゼミの授業の課題本として読了。東日本大震災の被害が人口比で最も大きかった女川町の復興を10数人のインタビューを通して2年以上追い続けた本。生々しい被災直後の話やその後の復興に向けて様々なプロジェクトで頑張ってる方の話がインタビューという最もダイレクトに心に響く形で読めたのは本当に有意義。FRKはともかくそれ以外の事業やプロジェクトと解説があるとすごい助かった。個人の視点でしか語られないから全容を把握するのに手間がかかる。。でも面白かった。女川町の方々には頑張ってほしい!2016/10/11
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