内容説明
クロマグロの生息数が激減するなか,サバを代理の親にして増やそうという研究が進められている.この技術は応用の幅が広く,すでにクニマスをはじめとする国内外の魚類の保全にも実用化されている.魚をこよなく愛する研究者たちの試練と発見に満ちた挑戦を紹介する.
目次
目 次
はじめに
1 サバにマグロを産ませる!?
世界のマグロが減っている
減ってしまったマグロを増やしたい
サバをマグロの代理親にできないか
サバにマグロを産ませるには
2 どうやってサバにマグロを産ませるか
始原生殖細胞に着目
vasa遺伝子に注目!
クラゲの力を借りて細胞を光らせる
人類で初めて魚の始原生殖細胞を見た!?
3 ヤマメがニジマスを産んだ!
お腹を借りる技術
始原生殖細胞が歩く!?
ついにヤマメがニジマスを産んだ!
なぜ始原生殖細胞に着目したのか
4 精巣から卵? 卵巣から精子?
精原細胞でやってみよう
精子だけじゃなくて、卵にもなる!
卵原細胞も精子になる??
ニジマスしか産まないヤマメをつくる
奇跡の逆転ホームラン
5 希少魚を救うために
生殖細胞を凍結してセーフティネットを
西湖のクニマスを守れ!
レッドフィッシュレイクのベニザケ
一本の国際電話から共同研究へ
サケの溯上のためにダムを爆破するアメリカ
6 20××年、ついに●●がマグロを産んだ!
サバがマグロを産む日
亜熱帯のサバを代理親に?
マグロの生殖細胞を大量に供給するための新たな挑戦
7 おわりに
遺伝子を見るコテコテの魚飼い
マグロが大海原を泳ぎ回る日を夢見て
あとがき──心のふるさと、大泉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
ふぇるけん
angelooo7
那由田 忠
DEE