内容説明
私たちの住む太陽系と似ているけれど、ちょっと違う「タイヨウ系」では、惑星間をさまざまな宇宙船が飛び交っている。人類は地球から他の星々へ自由に移住し、小さな町を作ったり、地元の住人と交流したり――。月、水星、金星、火星、太陽、木星、土星、天王星、海王星、冥王星。十の星で生きる人びとのさまざまな恋愛模様を、小説と短歌でファンタジックに綴る。ポップで、あたたかな、雪舟えまワールドへようこそ!
穂村弘氏、タカノ綾氏推薦。
目次
月 ナチュラルシティー
水星 あたらしい先生
金星 流星と見まごう船で
火星・太陽 僕らは愛の気流のなか
木星 おやすみ猫たち
土星 友好銀河にあこがれて
天王星 あなたが見えます
海王星 生まれ変わる僕ら
冥王星 王妃の愛
(全9話) 247ページ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
140
私達の住む太陽系とは違う「タイヨウ系」の十の星で生活する人達のお話*雪舟さんらしい温かくて優しい作品♡雪舟さんの作品を読むのは5作目。他の作品でも登場していた「緑」と「楯」。前作『幸せになりやがれ』でも時空を越え、愛し合う2人が描かれていましたが今作でも登場し、雪舟さんファンには嬉しいお話が色々ありました♬全てのお話良かったですがお気に入りは「月」「水星」「金星」「木星」「海王星」「冥王星」。特に「木星」の二足歩行の猫ちゃん可愛すぎ♡各章の最初の短歌も素敵★時を越えた「ミドリ」「タテ」の関係が素晴らしい♡2017/02/16
優希
67
色々な星の様々な恋愛模様が描かれていました。どの物語も世界観が綺麗で、少しずつ繋がっているのもいいですね。優しくて素敵な恋の物語に酔いました。2019/02/22
yanae
46
雪舟さん二冊目。バージンパンケーキに続き。他の方の感想をのぞかせてもらったら、他作品とのリンクというか、共通の登場人物がいるみたい。雪舟さん歴が浅すぎたのか、超独特のファンタジー世界に入り込むのに時間ががかかった。設定は面白くて、この地球じゃない、別の太陽系で星星を行き来しながら生活をする人たちの愛のお話。性別とか人種とかむしろ星の差なんかとっぱらった愛のお話。わたしは最後の最後の天王星と冥王星のお話が分かりやすくて好きだった。各お話の扉にある短歌もおしゃれ。とにかく独特の世界観でした!2017/03/07
sssakura
37
いろんな星のそれぞれの生活の話。自分が住むならどこがいいかな。植物でおおわれた金星に惹かれるけれど、女ばかりってどうなんだろう。冥王星はちょっと嫌かも。でもきっとどの星にしても、隣に好きな人がいれば(猫でも)幸せなんだと思う。それにしてもSSSのコンサートは楽しそう!最高にハッピーなコンディションでなければ見えないというバンド。今の私に見えるかな…見えるといいな。2017/02/09
くさてる
35
やはり好きだなあと思う。似たような空気感のファンタジーはたくさんある気がするけれど、わたしは雪舟えまだけでいいやと思う。子どもの頃に憧れた不思議な世界、素敵な食べ物、見たことのない世界、逢ったことのないひと、そんなものを目の前に出されたような作品集です。どこにも悪人は存在しないやさしい世界なのに、甘過ぎず、せつなくってたまらない。素晴らしい。そしてステキなSFでした。2017/12/31
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