京都 ものがたりの道

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京都 ものがたりの道

  • 著者名:彬子女王
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 毎日新聞出版(2017/02発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620324173

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内容説明

「京都という街は、タイムカプセルのようだ」と著者は言う。オフィス街の真ん中に聖徳太子創建と伝えられるお寺があったり、京都きっての繁華街に、坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された地の石碑がひっそりと立っていたり。そこには人々の日常があり、みなが変わりない暮らしを続けている。そんな石碑になど目を留めない人もたくさんいるはずだ。

それでも著者は、そんな場所に出会う度に、タイムカプセルを開けたような気持ちになるのだという。幕末の争乱期の京都へ、平安遷都する以前の京都へ、近代化が急速に進んだ明治・大正時代の京都へ……。さまざまな時代の“時”のカケラが、街のそこかしこに埋まっている。この場所で徳川慶喜は何を思ったのだろう。平家全盛のころの六波羅は、どんな景色だったのだろう。安倍晴明はここで何を見たのだろう。その“時”のカケラは、一瞬の時間旅行へと誘ってくれる。
 
日本美術研究者として活動する著者が、京都の通り界隈にまつわる逸話から、神社仏閣の歴史、地元の人々の季節折々の暮らし、街歩きでの目のつけどころや楽しみどころ、京都人の気質までを生活者の視点から紹介する。さらに、自身のご家族のこと、京都府警と側衛の方たちとのやり取りなどの日常生活の一端を、親しみやすい文体でつづる。6年以上、著者が京都に暮らす中で感じ、経験した京都の魅力が存分に語られており、「京都」という街の奥深さと、「京都」の楽しみ方を知る手がかりとなる。

新聞連載の24作品に、書き下ろし3作品を加えて刊行。京都の街歩きに役立つ「ちょっと寄り道」情報や地図も掲載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

83
毎日新聞の連載「京都 ものがたりの道」をもとに加筆・編集されたもの。京都の街はタイムカプセルのようだと冒頭に著者は書いている。古い歴史と現代が一体となっている街を歩くと確かにそう感じると思う。そして京都は通りで出来ている街。様々な名前の通りがある。その通りを歩きながら名前の由来や季節の行事、出会った人たちなどを紹介している。思えば京都を電車や車を通り過ぎることはあっても久しくぶらぶらと歩いていないなあ。いやもうぶらぶら出来る街でもなくなったかな・・・図書館本2017/12/11

みち

44
京都の数ある通りをテーマにしたエッセイで読みやすかった。この本を片手に色んな通りをのんびり散歩したいと思った。彬子さまも、書かれる文章もとても上品で素敵だなと思った。2024/09/28

なにょう

37
このお姫様はとにかく頑張り屋さんなのだ。なんでもやってみるの方なのだ。そんなお姫様のアクティブな京都のお話。★愛宕山の千日詣で、吉田神社の節分のお祭り、地蔵盆。ちょっとした距離ならお供を従えててくてくあるいちゃうよ。わかるわかる、ちょっとした距離を歩くのは面白いね。★一つの章に一つの通り。いずれにもコンパクトな地図もついていて、非常にわかりやすかった。2017/05/20

やまさん

34
「千年の都」か「千年のムラ社会」か。京都の評価は難しいものがありますが、京都の道を辿ることは歴史を紐解くのに似ているのは確かなことです。寺町通、四条通、河原町通など歴史を刻む26の街並みを歩いて味わう京都の魅力を彬子女王殿下が自らの歩みから記した一冊でした。彬子女王と言えば最近ラジオ・オールナイトニッポンのスペシャルパーソナリティとしての一面もあり親しみ感じる皇族でもあります。私自身、京都は「歩いて、歩いて、歩き回る所」の思いあり年に10回訪問して歩き回った経験もあり思い入れある都市です!2025/05/02

信兵衛

28
各章の冒頭に挿入されている地図を見比べながら、彬子さまと京都の通りをあちらこちらと辿り、楽しい時間を一緒に過ごした気分です。2017/10/31

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