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内容説明
読み、考え、そして書く――。考えることの基本から説き起こし、社会科学、文学、自然科学という異なるジャンルの文献から思考をつむぐ実践例を展開。創造的な仕事はこうして生まれる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
30
著者はサービスで改題的な著作を用意したのでしょうが、文章のキレが無いのは改題のせいだという気がします。恐らく本書を読んでも、次を読みたいとは思わないでしょう。大澤入門書としてはお薦めしません。論理の接続、思考の畳み掛けとアイデアのジャンプが共にある文章は、単に才能によるものでは無い。著者の議論の面白さは、問いと議論が遠いことにあります。本書は材料だけが投げ込まれていて、読者は自分が使えそうな材料を拾い集めることはできます。かえって著者が日頃の文章で工夫していることが分かるという意味では損はありませんが…2019/11/28
Tadashi_N
17
インプットだけではなくアウトプットもセットにすることが、考えること。2022/08/01
ネムル
13
まず冒頭で、考えるテーマを小分け(長期・中期・短期)にする、とある。特段秀逸とも奇抜とも思わない基本的なポイントではあるが、社会科学・文学・自然科学の様々な本を読みながら、有限性のニヒリズム・最後の審判などと、執拗に時間の観念を繰り返しているのが強く印象的であった。ひとつの大きな柱を中心に多ジャンルを周遊する様に、読んで考える実践例をみた。人文書入門としても平易でよい。2018/04/04
なつのおすすめあにめ
6
読んで、書く。インプットからのアウトプットが、考えるということ。読むだけだと、考えてるとは言えない。人と対話して、刺激を受けるのが考えるスタートで、人でなくても本読めば大丈夫。そこまでは基本で、この本では実践例や執筆過程まで惜しげも無く書かれているのが、素晴らしいのですね。2020/06/02
森江 蘭
2
「フレデリック・ジェイムスン?」「イエス。でもノー。後者は大澤真幸。」という、攻殻機動隊S.A.Cのセリフにも登場する、日本を代表する社会学者が「考えるとはどういうことか」というプロセスを事細かに明かす、手品のタネあかしのような一冊。思考のテーマに絡めていく読書スタイルは、どこか松岡正剛を思わせる。様々な専門の学問に分化する以前のリベラル・アーツや博物学を思考に練り込んでいるような気がした。とにかく、読んでいてワクワクする。小説を書くのにもたいへん役に立つ一冊だった。
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