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内容説明
愛らしい姿に「この美しい生き物がそばにいることの奇蹟と幸福」をしみじみ感じることはありませんか。ときに猫は人生の何よりのなぐさめになります。かわいい猫をバッグに忍ばせ、どこへでも連れて行くことができたら、どんなにいいでしょう。現実の猫は狭いところに押しこめられて移動することを嫌うのでとても無理ですが、本書ならそれが可能です。147の表題句のみならず数百の引用句のすべてが猫・猫・猫。どのページから読み進めても愛らしい姿を見せます。猫好き、俳句好きのための前代未聞の猫アンソロジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
69
共感は120%猫かわゐ…である。テレビ番組の『プレバト』で芸能人が句を詠めば五七五に凝縮された景色に感化されて翌朝の通勤時間は自分でも何かしら句を思い浮かべてみる(笑)、編者の労苦に依って集められた猫を描いた俳句が響かない訳がない。一句読むごとに我が家の猫たちの愛らしさが120パー嵩を増した。2022/09/22
HANA
59
どの頁を捲っても溢れかえる猫、ネコ、ねこ。猫を題材にした俳句を紹介した一冊。略して「猫パラ」俳句というと渋い、地味、というイメージがあるけど、この本に収録された猫たちはどれもこれもそんなものとは関係なく、寝転んだり丸まったりしています。著者もそれに応じて分析以外は、ひたすら猫の愛らしさを愛でるだけ。ただその様子が猫愛に溢れていて、読んでいるこちらまで靉靆とした気分になってくる。それにしても「恋猫」や「竈猫」が季語になるって初めて知ったなあ。季語として想像すると、何となく情景が浮かんでくるような気がするし。2017/04/22
宇宙猫
40
★★★★ 猫の俳句を集めた本。ネコあるあるを読んでいるようで楽しい。一番すきなのは「新涼や尻尾で話す猫と居て」猫って、しっぽでアピールしてくるよね。2017/09/06
瀧ながれ
36
既刊の「怖い俳句」「元気が出る俳句」のように、心にひっかかった句をチェックしようと付箋片手に読み始めたんだけど、どのページを開いてもとにかくねことこねこがもちゃもちゃしていて、どのこを一匹なんて選べませんて、とてもとても。富安風生やら小林一茶やら、ねこばかの俳人たちがよってたかってねこを詠む。起きてるのも寝てるのも、ひげも毛並みも、ねこに空目したことも、果ては「ねこがいない」も句にする。ねこばか、パラダイス!(笑) ねこ俳句の本なので、ねこが出てこない句はいっさい掲げられない徹底ぶりも、なんかねこらしい。2017/02/08
yumiha
28
「猫俳句」というタイトルだけれど、「猫川柳」も数句。「こんな手をしてると猫が見せに来る」(筒井祥文)「自動ドアから入る電気屋さんの猫」(草地豊子)など。著者倉坂氏は、川柳を「季語と切れを欠くことが条件」と申されているが、とは限らないというのが私の考え。一番気に入った俳句は、「老猫の一つ押さえし福の豆」(岡野イネ子)。老いて寝てばかりの猫が、ふっと目を開けて節分の豆をget!やっぱり猫なんやね。「我が猫が春のすきまを通りけり」(青山久住)「猫消えたあたり常世の出入口」(糸山由紀子)は、『夏への扉』のピート。2017/05/22
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