講談社学術文庫<br> 永楽帝――華夷秩序の完成

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講談社学術文庫
永楽帝――華夷秩序の完成

  • 著者名:檀上寛【著】
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  • 特価 ¥495(本体¥450)
  • 講談社(2017/02発売)
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  • ISBN:9784062921480

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内容説明

明朝第三代、永楽帝。甥である建文帝から皇位を簒奪し、執拗なまでに粛清と殺戮を繰り返し、歴史を書き換えて政敵が存在した事実まで消し去ろうとした破格の皇帝。その執念と権勢はとどまるところを知らず、中華の威光のもと朝貢国六〇余をかぞえる「華夷秩序」を築き上げた。それは前近代東アジアを律しつづけた中華の<世界システム>であった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

19
明朝の太宗 永楽帝について太祖 洪武帝との連続性、華夷秩序の形成をキーワードにまとめた一冊。洪武帝に評価されながらも後継者には指名されず、建文帝政権との対立をのりこえ、即位した苦労人の皇帝。洪武帝が国内新秩序を打ち立てたのに対して、永楽帝は国外の諸国に対して秩序を形成した。その華夷秩序という考え方と政策が面白く、室町幕府との外交も多めにページを割いているので世界史の理解が深まった。また、華夷秩序の形成に拘り、採算度外視のモンゴル遠征を繰り返したというのも一貫していて彼の思想は捉えやすい。2020/12/19

kuroma831

18
甥から簒奪して皇位につき、明の最盛期を築いた永楽帝を通して明初史を描く。元末の混乱期に洪武帝朱元璋が成り上がるところから、朱棣の燕王時代、靖難の変での簒奪劇、そして即位後の治世まで描き、近世東アジアに与えた永楽帝の影響の大きさを思う。元を北伐でモンゴル高原に追いやった洪武帝は、北元への体制として北方に軍を置く必要があったものの、家臣の地方軍閥化を恐れた洪武帝は皇子を辺境に配置、軍権を持った彼らは洪武帝の死後に強大な力を持つことになり、後の靖難の変を招く一因となる。2026/01/17

coolflat

17
45頁。数多い反乱者の中で、朱元璋が最終的に勝利を収めた理由はどこにあるのか。最大の原因は、彼が江南地方の要地南京を根拠地にし、そこを起点に勢力を拡大していった点に求めなければならない。朱元璋は江南地方の広範な地主層の支持を得て、配下に多くの知識人を迎える地方政権へと成長していた。彼ら江南地主は膨れ上がった朱軍団の財政面を支え、獲得した領域の地方官吏となるなど、積極的に朱元璋を支援していった。江南という経済的先進地を支配下に置き、江南地主の人的・経済援助を得たことが、朱元璋成功の最大の要因であったわけだ。2025/11/26

T2y@

12
ライフネットの出口さん著『世界史』で興味を持った永楽帝。 初の内閣制度採用と宦官重用。大航海時代前に海原を席巻した鄭和艦隊。 クビライ・ハンの有形・無形の影響など、明国中興の祖たる皇帝の功罪を知る。 が、最も印象深いのは、支配を進める上で行った、数々の残酷な刑罰と殺戮の様相。 生々しい歴史書とも言える。2015/04/10

nizi

6
永楽帝がなにを成し遂げようとしていたか、どのような思想の元、政務を執っていたかを解説。朱子学と華夷思想をベースに、外征を繰り返していたのではとの推察も含まれている。講談社学術文庫なので真面目な考察なのだが、著者がノリノリなのは永楽帝がくだした残虐な刑罰シーンであった。2025/01/26

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