内容説明
「世界に風穴をあけるぞ。僕らがいま生きているのはそのためでしかないんだ」
PCオタク、元カリスマ青年実業家、女子大生……個性的な面々が揃う“チーム・AKKA”。彼らは天才プログラマー・堀井健史のもと、新興IT企業を巧みにまるめ込み、資産の一部を中抜きしていた。最終目標はITベンチャーの雄、株式会社LIGHT通信の乗っ取り。携帯電話の販売代理店事業を全国展開し、創業10年あまりで時価総額5兆円の大企業へと登りつめた、ITバブルの象徴的存在だ。史上最大の下克上。チームAKKAは勝利を手にできるか。前作『拝金』から遡り、物語の舞台は1999年、渋谷へ。IT勃興期を駆け抜けた男たちの野心を圧倒的リアリティで描く、まばゆくも壮絶な青春経済小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
44
ちょっと説明不足を感じたが雰囲気は面白かった。著者は収監されるみたいだがもっと小説家として精進するなら面白くなるかもと思わせる内容だった。2011/06/19
ふ~@豆板醤
29
3。ホリエモンの追体験ができる?お話。株の買い付けや裏でのパワーバランスなど、素人目からすると理解が難しい場面も少なくなかったかな。実名に近い登場人物達の物語だけあってすごくリアルだった。「本当の価値とは誰からも値段をつけられないことだ」「「歩」は強いのだ。ひたすら前に進むしかないからだ」「谷で育ったおたまじゃくしは、丘に登るカエルとなる」2017/08/15
C-biscuit
21
kindleアンリミテッドで読む。拝金に続いて読むが、シリーズ的には拝金の前の話であり、最後の方で拝金に続いていくことがわかる。あとがきにも、成金から読む方が良いとのこともあった。少なくとも間を空けずに読むことを勧めたい。話の中身はバブル以降のコギャル文化から携帯ビジネスのITバブル以前の話であり、リアリティのある内容である。一時代を作った著者の本だけにどこまでが本当の話かがわかりにくいところも良い部分である。この本を読み、次の時代には何が来るのか見えている人には見えているのだろうと改めて感じてしまう。2017/08/20
速読おやじ
14
舞台はITバブル真っ盛り。「拝金」の少し前の時代のストーリーで、スターウォーズ的に言うならばエピソード0のようなものだ。あー、これってあの人をモデルにしてるんやなあとかすぐ分かる。後書きで、ホリエモンが内容は事実ではない、が、ウソでもないと^_^ 2000年前後は何かしらお祭りのような時代だった。僕なんか見事に乗り遅れてしまったのだが。。。2019/05/07
ブランドのアーメン
13
拝金の方が面白いと思います。 もうちょい丁寧に描いた方が内実が分かるんではと思いました。2015/02/23