ヤングジャンプコミックスDIGITAL 廃屋の住人

著者名：袈裟丸周造【著者】

集英社（2017/02発売）

• ISBN：9784088792392

内容説明

酔った勢いで不気味な廃屋に忍び込んだ大学生の健太は、以後、この世にあらざる者達の姿が見えるようになる…。一方、健太の従姉・まどかの息子・晃は、事故死した幼稚園の同級生「かけいかずひと」の似顔絵を描いていた…。二つの出来事が繋がる時、思いがけない恐怖が連鎖していく…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[笠]

4 作者初読。直接的な怖さではなく、まさにJホラー的なジワジワとした怖さがたまらない良質なホラー。オムニバス的な短編でなく、ちゃんとしたストーリー仕立てでこの恐怖感を表現できている作品はなかなか稀有だと思う。怪異の原因がどこにあるのか最後の方まではっきりとわからない感じと、不安を煽る細かい描写の絡ませ方が上手い。お供えものに苦情を言う近所の人とか、原因不明の歯痛とか、関係あるのかないのか分からんけどなんか嫌な感じ。最後の和仁の消え方はヴァニラ・アイスを連想してしまったがw

2023/09/03

[bb]

１冊かけて１つの恐怖譚をじっくり丁寧に描いている。最近みるホラーは短編集が多い印象だったのでそれだけでも珍しい。最初の発想としてはどこから思いついたのかな。順を追って考えたのだとしたら、じわじわとした盛り上げ方に見合うだけのクライマックスを考えるのに苦労しそうだし、やはりクライマックスの「あの画」が先にあって、そこから逆算したのかな、などと想像した。

2023/11/01

[うえ]

余りにも後に残る恐怖。あえておすすめはしない・・・。ていうか、終盤まで怖いシーンがまったく出てこないのが非常にうまく、怖い。

2016/12/22

[しょうゆ]

夜中に読むと最高でした

2023/09/12

[エンポリオリ☆エンポリオリ]

単行本で一気読みすればちゃんと理解できるかなーとか思ってたけど、理解できた気にはなれたレベル。ただ、流れは見事だし、最終話もこっわい。

2013/05/25