内容説明
瑕疵物件、事故現場…恐怖の残穢が胸に突き刺さる!
暗澹とした実話譚!!
実話怪談の収集・取材のため頻繁に「怪談現場」を訪れる著者。
ただし、誰もが怪異を体験し、ウラが取れるならばそれはもう『怪談』ではないとも語る。
それではなぜ現場に行くのかとの問いに「場所の空気を感じたいから」であり、場所の地形や雰囲気、建物の具合を感じ取りたいからだという。
また、その土地の歴史も掘ってみたいとも語る。
怪の足跡をたどれば――そこにあるのは黒く深い恐怖のみ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
190
吉田悠軌さんの職人芸の技にはいつもながら感服しますねえ!不吉な話ばかりなのですが、天晴れ!お見事としか言いようのない芸術的な切れ味を感じますよ。えげつないけど出来過ぎなんだけど読後に思わず唸ってしまう話。『虫の知らせ三話』居酒屋の若主人コウジさんが厨房で母親と共に料理の仕込みをしていると、何故か急に小中学校の時に同級生だったAという男の顔が頭に思い浮かんで来る。あいつ今どうしてるんだろう、と中学以来一度も会っていないし懐かしいなあと思ったら、ばーん!と少し離れた玄関の方から凄く大きな破裂音が聞こえて来た。2021/01/17
HANA
59
実話怪談集。怪談の定石に沿った作品が多いように思う。現在ではもう廃れてしまった生霊の話や何かのあったマンションとかの話、正直タイムワープしたような感があるな。ただそれを補って余りあるのが、枝葉の部分。著者自身が後書きで現在の実話怪談に較べると雑味があると述べているが、なかなかどうしてその雑味が実にいい味を出している。とくにタイのマンションとか歌舞伎町の青龍刀殺人事件とか。特に「紙流し」は場所の関係もあってか、八雲の怪談を読んでるような心持すらする。『怪談現場』もそうだけど、地霊を感じられる怪談はいいなあ。2017/03/08
眠る山猫屋
55
深夜4時、病院にて読了。刻と場所を選ばぬ馬鹿だねぇ、我ながら。だが、しかしクオリティーは高かった。特に『エカマイのマンション』辺りから恐怖は加速。知覚できない時間の跳躍『ゆうれい いる』や、死んだ兄のノートに書かれていた何かを解ってしまうと・・・『ノート』、山奥にある護られた(?)柿と“ごんたくれ”たちの無茶な冒険話『柿とるな』など、異色の怪異譚など、SFやファンタジーとの境界線に近い話も多い。飽きさせないな、さすが吉田悠軌さん。2023/09/30
ヒデキ
39
吉田さんの著書で一番合っていたかも と思える感じで 読みやすかったです2022/05/06
鬼灯の金魚草
34
「タクシー」の運転手さんは何か分かってるのでしょうかね?「エカマイのマンション」も結構怖い。「ゆうれい いる」気になる。「紙流し」これは切ない。代理ミュンヒハウゼン症候群の話はニュースでも覚えていたから衝撃でしたわ。2017/09/24
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