内容説明
戦国時代がどのような時代であったのか、同時に江戸時代以降の日本では戦国時代はどのような時代だったと考えられていたのか、その全体像を描き出すことをコンセプトとした事典。
戦国時代の文化・生活から、著名な武将や合戦、さらには怪異奇譚まで、網羅的に掲載。
可能な限り最新の学説を参照し、虚構と事実を切り分けつつも、英雄・豪傑や怪物にまつわる数多の伝承や逸話も紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AQL
1
当時の農村は武装していたから『七人の侍』みたいなことはふつう起こらない、吉田神道はいわば宗教界の下克上、槍は主に雑兵の武器だから名品が少ない、などなど戦国時代まわりのあれこれをひろくあつかう一書。さすが森瀬繚とあって一次資料/史料の参照を徹底しており情報の確度は折り紙つき。次はぜひこのクォリティでフィクション方面に注力した姉妹編『ゲームシナリオのための伝説・伝奇事典』をお願いします。2016/03/24
ツァラトゥストラ
0
ゲームシナリオのための○○シリーズの中のひとつ。武将から怪異まで幅広く取り扱っている。ファンタジー物語事典では毎回のようにシナリオに落とし込む時のちょっとしたアドバイスが書かれていたがこちらにはほとんどない。だが、そのかわりそれぞれの項目に対し様々な文献を用いて事細かに紹介されている2016/06/15
櫛橋光
0
ゲームシナリオのためのシリーズですわ。今回は戦国時代の事を幅広く解説しています。戦争・宗教・経済・生活とあらゆる事柄を網羅しています。それに妖怪・獣の類いの項目も。虎や鰐のような日本に生息していない物、狐や狼それに天狗・河童等。2021/08/12