内容説明
汗が滲む真夏の昼休み、名探偵の誉れ高い少女は屋上にいた。授業中に学内で起こった、姉の水着の盗難事件に首を突っこんだおれ。残された上履きから割り出した唯一の容疑者には、完璧なアリバイがあった。行き詰まったおれは、友人から聞いた名探偵の評判を頼りに、彼女の知恵を借りることにした。東京からきた黒縁眼鏡におさげ髪の転校生、蜜柑花子という変わった名前のおとなしめの少女。普段は無口な蜜柑だが、鮮やかな推理で瞬く間に事件の犯人の名前を挙げる――。鮎川賞受賞作家が、さわやかな舞台設定で描いた連作ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
114
連作短編集。名探偵の証明の番外編?で蜜柑花子の高校時代の学園モノ。なんかキャラとか動機とかいろいろかぶっているような気が・・・。2017/02/23
へくとぱすかる
81
不思議な感触の文体。とっつきにくい気はしたけれど、そのうち慣れてしまいます。探偵役の蜜柑(という姓)の人物像よりも、語り手の特性がなぜか凌駕する物語。さまざまな点でのありえなさが学園ドラマという枠の中でミステリを組み立てる場合、いかに困難かを作品を通じて示されるという意味でも、示唆的だと思いました。推理はしっかりおもしろく、後期クイーン問題までも!2018/02/25
aquamarine
73
蜜柑花子が高校生の時のお話。連作短編の形ですが、納得のいく伏線と結果のある綺麗なロジックだと思います。ただ、個人的好みかもしれませんが、本シリーズの時同様、今回もどのキャラにも全く思い入れできませんでした。学生時代の彼女はもう少し違うかなと思いましたが、やはり主人公も彼女も全く好きになれず残念です。同じことを何度も書いている気がしますが、もっとキャラが魅力的なら楽しめると思うのでぜひ別シリーズをお願いしたいです。2017/05/17
カノコ
32
デビュー作「名探偵の証明」が良かったのでこちらも。前作にも登場したアイドル探偵・蜜柑花子の前日談的立ち位置の連作短編集。決してつまらないわけではなかったのだけど、全体的に違和感が強く、入り込めなかった。蜜柑花子って、こんなキャラだっけ?"名探偵"としての魅力があまりないなあと思ってしまった。日常の謎よりももう少し刺激のある謎を、中葉悠介と蜜柑花子が解き明かす形式なのだが、すごく既視感の強い学園物に仕上がってしまったなあと…。「名探偵の証明」の設定と雰囲気が好みであっただけに、ちょっと肩透かしだった、かな。2019/02/02
マッちゃま
31
初蜜柑、いや初市川さん。文庫化されてはいない氏の「名探偵の証明」が気になってて文庫書き下ろしの本作に飛び付きました。名探偵の証明の表紙で仁王立ちする名探偵 蜜柑花子から勝手に僕が想像してた蜜柑花子像のイメージとは本書はかけ離れており、まずそこの摺り合わせに難儀しました。まあ〜コレも僕が勝手に思い込んでいたイメージですから止む無しです(苦笑)本書の蜜柑花子は本書のカバーイラストのような三つ編みダサ眼鏡の芋虫みたいな女子高生。そんな蜜柑花子が蝶の様に変身しアイドル探偵となっていくのか?今後も注目です。2017/04/08




