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内容説明
なぜ新聞・テレビの報道で失敗がおこるのか。そして市民の不信感を引きおこすのか? 長年科学報道の第一線に身をおいていた著者が、福島第一原発事故・STAP細胞事件・地球温暖化など、著名な事例を検証。さらに、研究機関や政府側からの発表攻勢、報道機関の自主規制、科学的不確実性の伝え方、社内組織のパワーバランスなど、科学報道がかかえる問題を分析。科学事件の構造、マスメディア自体が直面する課題を、生々しい現場から浮き彫りにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樋口佳之
7
科学ジャーナリスト志望の方(狭っ。いるのかしら?)なら一読の価値ありでしょうか。2017/02/03
nnnともろー
5
題名は「科学」だが、ジャーナリズム全般に通ずる内容。「どこそこの新聞は偏向してる」などという考えがいかに馬鹿げているかがよくわかる好著。2017/03/28
ドクショモンスター
3
記者クラブの存在など、日本の報道の問題が、科学系の場面ではどのような問題となってあらわれるのか具体的に理解することができた。2017/02/04
Ex libris 毒餃子
3
まとめは目新しい意見とは思えなかったが、事例検証については読む価値あり。2017/02/03
しとらす
2
マスメディアの科学報道は政治的なプロパガンダに利用されているだけなのかもしれない、と思いながら本を読んでいました。前半3章は、新聞科学部の手広さを紹介する意味はあるのかもしれませんが、生物学の論文、原発事故、環境と経済の問題、とキャッチーな話題ではあるもののテーマがバラバラで伝えたい意図ではない内容が多いので要点をかいつまんでもっとコンパクトに説明できたはずです。英語力や知識があればarXivなどで生の論文に触れられる時代に中間的なメディアで論文を取り扱う意味はあるのでしょうか。2017/03/14