小学館文庫<br> 猿蟹 saru・kani

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小学館文庫
猿蟹 saru・kani

  • 著者名:鯨統一郎【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 小学館(2017/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094063851

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内容説明

騙した奴から奪い取れ! コンゲーム小説。

 蟹江静子は、老人ホームに入るために貯めた1千万円を、遠藤を首領とする詐欺グループに騙し取られてしまった。それを知った八原みちるは、蟹江に金を取り返そうと提案する。みちるは、以前悪人をターゲットにして金を奪っていた詐欺師だった。
 昔の仲間を集めて動き出したみちるが、遠藤に持ちかけるのは投資事業。バイオ発電に金を出させて、遠藤の分も奪おうと言うのだ。そこに、みちるを昔から追う警視庁の染田刑事が身辺を嗅ぎ回ってきた。さらに、謎の女性“河原崎聖子”が登場! 一体勝つのは誰なのか。
 ミステリー界の奇才による、書き下ろしコンゲーム小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

53
本の帯にコンゲーム小説とあった。自分の中ではコンゲームと言えば、小説ではジェフリー・アーチャー「百万ドルを取り返せ!」映画なら「スティング」と名作がイメージされていてハードルは低くない。お気に入り作家の鯨さんがこのジャンルを書いたというので読んでみた。老人ホームの資金1千万を騙し取られた老人の金を、5千万にして取り返す話。失礼ながら思った以上に面白かった。人物の白黒が最後まではっきりしない鯨流のコンゲームになっていたが、そこには過去の名作のオマージュが至る所に入っている感じもした。2017/03/06

ももんが

41
★★★☆☆最後は「よくぞ、やってくれました!」と心の中で手を叩きました(⌒▽⌒)2017/03/11

タルシル📖ヨムノスキー

23
介護施設に勤務する八原みちるは元腕利きの詐欺師。みちるは蟹江という老人が老人ホームの入居資金として貯めた一千万円を、ある詐欺グループに騙し取られた事件をキッカケに、その一千万円を取り戻すため現役復帰を決意し、昔の仲間に声をかける。天才詐欺師、変装の名人、情報収集とコンピュータのプロなと個性的なメンバーと現役詐欺師グループの騙し合いに加え、謎の女性や警察まで登場する展開はまさにハラハラドキドキなのだが、こういう小説はいわゆるエピソードに力が入っていて、登場人物の気持ちの変化はあまり描かれないような気がする。2021/09/09

coco夏ko10角

21
今回はコンゲーム小説。詐欺師対詐欺師。準備段階でもギリギリの場面があったり、いざ当日始まってからもドキドキで面白かった。2021/03/22

トリプルアクセル

12
鯨作品には珍しいコンゲーム小説。鯨さん特有の簡潔な文章が疾走感を産み、コンゲーム小説と意外にマッチしているように思えた。展開はオーソドックスだったが、しっかりと楽しめる作品だった。2018/07/06

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