内容説明
多くの假面を纏い、読者の前で華麗に舞い、駆け抜けた三島由紀夫。その若き日には、一人の女性との知られざる恋愛の季節があった。『金閣寺』執筆前後の作家の全盛期を共に生き、しかし思い出を固く封印した女性が、半世紀を経て始めて恋の顛末を著者だけに語った。従来の三島像を一新する歴史的証言を文庫化。解説・中江有里
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
5
「沈める滝」を読んだ折、三島はどうしてこんなに着物に詳しいのだ?と思ったものだが、30年経ってようやくその秘密がわかった。この著者のことはまったく知らなかったが、その言葉遣いといい、インタビュイーに対する姿勢といい、大変好ましいものだった。これを読めば、小説版を読む必要は、ないな。2018/01/17
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
2
男色の噂について、著者は本文とあとがきで2度も、ムキになって擁護するのがどうにも違和感がある。書いていることはわかるのだが、この部分だけ躍起になって熱弁ふるうのは、どうしてなのだろう。2018/04/17
ふ
1
◎2022/09/05
Chihoish
1
三島周辺の著作もかなり読んできましたが、これも本当に面白かった。ここに登場する二人の女性は"平岡公威"に触れ愛したんだなぁ。著者の後書にも心を打たれた。自分には全く縁遠い花柳界のあれこれもなかなか衝撃的だった。とにもかくにも三島関連の著作を読むたびに「生きててほしかった」とぽろり涙する。2018/09/29
小倉あずき
1
文庫版読了。何度読んでももう一度読みたくなるのは、X嬢こと貞子さんの魅力に依るところも大きいのだろう。それにしても、かつてこの国でたこのような豪奢な恋愛が存在していたとは!それ自体奇跡としか言いようがない2018/04/07
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